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ベアレンが盛岡・うるま友好都市10周年記念商品発売 互いを知るきっかけに

「サンゴの島の夕焼けラガー」。アロニア果汁で夕焼けのような色合いに

「サンゴの島の夕焼けラガー」。アロニア果汁で夕焼けのような色合いに

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 「ベアレン醸造所」(盛岡市北山1)が10月5日、盛岡市と沖縄県うるま市との友好都市提携10周年を記念した発泡酒「ベアレン サンゴの島の夕焼けラガー」を数量限定で発売した。

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 盛岡市とうるま市との交流は、盛岡を舞台にしたNHK連続テレビ小説「どんど晴れ」でヒロイン役を務めた比嘉愛未さんがうるま市出身だったことをきっかけに2007(平成19)年に始まった。さらなる友好関係が築けるように2012(平成24)年に友好都市提携を結び、今年で10周年を迎える。

 同社では昨年、カナダ・ビクトリア市との姉妹都市提携35周年を記念した特別醸造ビール「ベアレン スペシャルクラシック」を発売。その際に盛岡市側から「次はうるま市の10周年があるので、また作りましょう」という提案を受け、同社も「友好都市10周年の記念商品を作りたい」と応え、今回の商品企画につながった。

 原材料には両市のものを使おうと考えたという。同社社長の嶌田洋一さんは「実は、うるま市の特産に何があるのかあまり詳しくなかった」と話す。従業員らと共にアイデアを探す中で見つけたのがうるま市特産の塩「ぬちまーす」だった。嶌田さんは「ぬちまーすといえば沖縄の塩と思っていたが、うるま市の特産だとは知らなかった。こんなふうに皆さんにもうるまのことをもっと知ってもらえるきっかけになる商品になってほしい」と期待を込める。

 盛岡の特産品は色に特徴がある「アロニア」を使用。ラガービールをベースにしたすっきりとした口当たりに、ぬちまーすによるうまみが感じられる独特の後味、アロニア果汁を加えることで夕焼けのような赤褐色が特徴の発泡酒に仕上がった。

 商品名は「お互いを知るきっかけにしてほしい」という思いを込め、一般公募で決定。「うるま」は沖縄の方言で「サンゴの島」という意味があること、アロニアを混ぜたことで夕焼けのような色合いになったことから選ばれた。ラベルのデザインは盛岡市在住のデザイナー・オガサワラユウダイさんが手がける。

 同商品は同社の直売所やウェブショップ、県内の酒販店のほか、沖縄を含む県外酒販店、アンテナショップなどで販売。嶌田さんは「地方都市同士で協力し合い、友好を深め、また新しい交流や展開が生まれるとうれしい。商品を通じて、盛岡の人はうるまを、うるまの人は盛岡を知り、互いの土地のおいしいものや良いものを知ってもらいたい」と呼びかける。

 330ミリリットル瓶入り。希望小売価格は487円。

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