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盛岡・一ノ倉邸を「あつ森」の中に再現 ゲームを通じて古い建物の魅力伝える

一ノ倉邸の屋敷内の特徴的な漆喰塗りの壁もリアルに再現した

一ノ倉邸の屋敷内の特徴的な漆喰塗りの壁もリアルに再現した

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 ニンテンドースイッチ用ゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」(以下、あつ森)内に岩手県内の観光名所などを再現する企画「あつ森でバーチャル岩手を体験しよう!」に、「一ノ倉邸管理保存委員会」が作成した「いわてふるやしき島(とう)」が加わった。

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 同企画は、プレーヤーが自由に「島」を開拓できる「あつ森」のゲーム性を生かし、企画に参加する個人や団体、企業が岩手を再現した「岩手再現島」をそれぞれ制作。その集合体を「バーチャル岩手」と表現している。3月に企画を立ち上げ、盛岡市内のホテル「ホテルエース盛岡」、南部鉄器の製造販売を手がける「岩鋳」、県北地域の魅力発信を行う「カシオペア盛り上げ隊」など5者が参加していた。

 一ノ倉邸管理保存委員会が参加を決めたのは、企画に興味を持ったこと以外に、「一ノ倉邸が市民にもあまり知られていない」という理由もある。島の制作を担当する同委員会の佐藤陽和さんは「近くに住んでいるけど一度も入ったことがないという人もいる。名前は知っていてもどこにあるか分からないという人も多い。ゲームを通じて、まずは一ノ倉邸の存在を知ってもらおうと思った」と話す。

 島の名前を「いわてふるやしき島」としたのは、一ノ倉邸だけではなく市内にある古い屋敷や街並みを再現するため。現在は一ノ倉邸と南昌荘の屋敷内・庭園を公開中。島全体は資料を参考に明治時代の盛岡の街並みをイメージし、商店や田んぼを配置した。今後は原敬生家と武田邸を再現する予定で、準備を進めている。

 ゲーム好きだという佐藤さん。地道に制作を続け、ゲーム内のアイテムを活用してリアルに再現した。特に活用したのがオリジナルのデザインを貼り付けることができるアイテム「シンプルなパネル」。一ノ倉邸の漆喰(しっくい)塗りの壁や、南昌荘のガラス戸から見える庭園を表現した。建物の間取りや庭園の形もできる限り忠実に再現し、一ノ倉邸の庭園の高低差や岩手山が見える風景、南昌荘の屋敷内にある特徴的な中2階も作成した。

 SNSで「いわてふるやしき島」について発信すると、「リアルな一ノ倉邸に行ってみたい」という声が集まり始めた。「若い世代の皆さんがゲームから岩手の古い建物に興味を持ってくれたらうれしい」と佐藤さん。「何度も作り直したり、現地に足を運んだりして再現したので、楽しんでもらいたい」と呼びかける。

 島にはゲーム内の「ゆめみ」機能で訪問できる。訪問に必要な「夢番地」や島の様子、再現したスポットなどは専用のポータルサイトで紹介している。

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