「盛岡市バスの日まつり」が9月17日、盛岡駅西口のマリオス前1階バス待機所で行われる。
同イベントは、9月20日に京都市で日本初のバスが運行したことに由来する「バスの日」にちなみ、毎年9月に開催されてきた。2020年度と2021年度は新型コロナウイルス感染症の影響により中止。昨年12月にはインターネットを通じて自宅などでバスに親しんでもらおうと「もりおかオンラインバスの日まつり」のホームページを公開している。
今年は3年ぶりの開催。毎年楽しみにしているファンも多く、開催の問い合わせやリアルイベントの開催を望む声もあったという。実行委員会事務局の平澤誠さんは「コロナ禍によりバスの利用者も減少している。バスに親しんでもらうことは、市民の足の維持につながる。イベントを通じて少しでもバスを身近に感じてもらいたい」と話す。
今回は初めて盛岡駅西口で開催。前回は旧盛岡バスセンター跡地を活用した「SIDE-B」が会場だったが、新しいバスセンターの工事が行われているため会場を変更。加えて、今回のバスの日まつりでは、新しいバスセンターまでのバスの乗車体験と見学会を実施予定。バスを発着させる機能が必要となり、2018(平成30)年まで会場としていた大通商店街ではバスが移動できないことから盛岡駅が選ばれた。
新盛岡バスセンターへの乗車体験と見学会は、参加者がイベント会場からバスに乗って盛岡バスセンターの仮設乗降所まで移動。建物の中へ入ることはできないが、バスセンターを外から見学し、施設について説明を受ける。その後、ターミナル部分の見学を行う。参加者は先着20人で、12時から整理券を配布。見学会は13時30分から。
そのほか会場では、バスガイドによる読み聞かせなどのステージイベント、最新型の「電気バス」を含めた4台のバスを紹介する「おもしろバスの展示」、会場内に設置されたクイズに答えるクイズラリー、展示バスを活用した子ども向けのバスの乗り方教室、バスの運転士の帽子やジャケットを身に着けて記念撮影ができるコーナー、関係機関PRコーナーなどを設ける。
17日は終日、県内発着の路線バスが全線で小学生以下の運賃が無料となる。対象となるのは岩手県交通・岩手県北バス・JRバス東北の3社で、都市間バスや高速バスなど一部の路線は除く。
実行委員会事務局の畠山孝幸さんは「新しいバスセンターの雰囲気を一足先に味わえたり、なかなか乗る機会がないバスを見ることができたり、3年ぶりのバスの日まつりが楽しい内容になるよう準備している。当日はバスに乗って会場まで遊びに来てもらえれば」と呼びかける。
開催時間は10時~15時。