盛岡市は現在、岩手県外で暮らす学生に向けて盛岡の特産品詰め合わせを送る「もりおかエール便」の申し込みを受け付けている。
同事業は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて盛岡への帰省やアルバイトの実施に制限を受ける県外在住の学生を応援するために、2020年から始まった。県外で頑張る学生へ「エールを届けたい」という思いを込めて「エール便」と名付けた。学生だけではなく、観光客の減少により特産品や土産品の売り上げが減少する事業者を支援する目的もある。今回で3回目。
申し込んだ学生や家族からは好評で、「コロナ禍で心細く過ごしていた時に届いたエール便はとてもうれしかった」「さまざまな行動が制限されている中で、励みになる」「子どもたちがなかなか帰省できない状況で、届いた特産品に喜んでいた」といった声が寄せられているという。
対象は市内に住所を有する人の子どもで、日本国内かつ岩手県外に住み、高校・大学・短期大学・高等専門学校・大学院・専修学校などに在学中の15歳以上25歳以下の学生。2020年度と2021年度に申し込んだ人も、対象者であれば申し込むことができる。
エール便の内容は、盛岡冷麺・じゃじゃ麺・わんこそばの盛岡三大麺のほか、ぶどうあめやクッキー、盛岡駄菓子、アロニアサイダーなどの特産品が入る。市が行う「盛岡という星で」プロジェクトで発行しているフォトブックや、三大麺についてのリーフレットも同封される。
申し込みは、事業を受託する「盛岡手づくり村」のホームページの専用フォームと郵送で受け付ける。申し込みができるのは学生本人かその親(学生を扶養している親族などを含む)のどちらか1人。添付書類として学生本人の学生証などの在学確認書類と、運転免許証などの親の住所確認書類の画像が必要となる。送付先は対象となる学生の県外の住所で、市内には送付できない。
盛岡手づくり村の小田島隆さんは「この機会に、親元を離れて県外で頑張っている学生の皆さんに、地元の特産品を楽しんでもらえれば」と申し込みを呼びかけている。
代金・送料は共に無料。限定1650セット(先着順)。申し込みは対象者1人につき1セットまで。