岩手県営運動公園(盛岡市みたけ1)リード競技場で8月18日から、リードクライミングの基礎などを学ぶ未経験者・初心者の講座「すまいるリード教室」が開かれる。
同公園内には、ボルダリング競技場・スピード競技場・リード競技場の3つのスポーツクライミング競技場を備える。施設を管理する岩手県スポーツ振興事業団では、初心者・未経験者を対象にしたボルダリング教室を開催してきたがリード教室の開催はなく、利用者の声を受けて2019年、同教室を開いた。2021年は新型コロナウイルス感染症の影響を受けて中止としていたため、2年ぶりの開講となる。
要望の背景には、スポーツクライミング競技場の利用に必要な認定証の取得に向けた動きもある。同事業団の担当者・昆脩太さんは「認定証を取得する認定会も定期的に行っているが、リード競技については指導の場が少なく、取得したくても自信がない、教えてもらいたいという声も届いていた。この教室が施設を利用するきっかけや、スポーツクライミングを始めるきっかけにつながれば」と話す。
教室では、岩手県山岳・スポーツクライミング協会の指導員を講師に迎え、安全知識講習や道具の使い方、クリップのかけ方、ロープの結び方、ビレイ(安全確保)の方法など基礎から学んでクライミングに挑戦してもらう。
今年10月には公園内の競技場を会場にスポーツクライミングの2022年ワールドカップ最終戦の開催が予定されていることから、大会前にスポーツクライミングを盛り上げようという狙いもある。
「教室には、危険が伴うスポーツであることに注意さえしてもらえればクライミングに初めて挑戦する人も参加できる」と昆さん。「ワールドカップに向けて、スポーツクライミングを体験して興味を持ってもらい、競技を身近に感じて楽しんでほしい」と呼びかける。
参加対象は18歳以上(高校生不可)。開催日は8月18日・25日、9月1日・8日の全4回。参加料は4,000円(全4回分・保険料含む)。開講時間は各日18時45分~21時(18時20分受け付け開始)。定員は先着15人。申し込みは同公園(TEL 019-641-1128)で受け付ける。申し込み期間は8月14日まで。