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「アーツライブいわて」今年も開催へ 異なるジャンル同士のコラボを楽しんで

「街なかアーツライブ盛岡」で演奏を行う「いわてフィルハーモニーオーケストラ」弦楽アンサンブル

「街なかアーツライブ盛岡」で演奏を行う「いわてフィルハーモニーオーケストラ」弦楽アンサンブル

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 岩手県各所で文化芸術活動に関するイベントを行う「アーツライブいわて2022」が8月7日に始まる。

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 「アーツライブいわて」は新型コロナウイルス感染症の影響を受けて失われた文化芸術体験および活動機会を取り戻すため、文化庁の支援を受けて全国規模で実施されている「JAPAN LIVE YELL project」の一環として行われている。岩手では2020年度に始まり、県内で音楽・演劇・ダンス・芸能・美術のライブイベントを開催している。

 本年度は文化芸術を通じた地域の魅力や課題の掘り起こし、地域の連携、次世代の人材育成などを目的に、盛岡・二戸・野田村・宮古・北上の5カ所でイベントを行う。盛岡でのイベントは、コロナ禍により利用者が減った小劇場や歴史的建造物を生かした取り組みや、アーティストが地域に長期滞在して作品作りに取り組む「アーティスト・イン・レジデンス(A.I.R)」を軸にした内容を企画している。

 実施主体の「いわてアートサポートセンター」理事長・坂田裕一さんは「今年度はさまざなコラボレーションに注目してほしい。異なるジャンルの芸術のコラボ、地域同士の連携、そして観客や住民を巻き込んだ体験を楽しんでもらいたい」と話す。

 小劇場や歴史的建造物を生かした企画として、各施設を会場に利用した「街なかアーツライブ」を9月~11月に実施。もりおか町家物語館や岩手大学農業教育資料館、岩手銀行赤レンガ館、もりおか啄木・賢治青春館を会場に、音楽と美術・ダンス・朗読・映像などのコラボレーションライブや、朗読劇と一人芝居を行う「一人語りフェス」を開催する。音楽は4会場6公演、「一人語りフェス」は1会場6公演を予定。

 企画を担当する古舘順一さんは「音楽をメインとした公演は、クラシック音楽と建物、いろんなジャンルの芸術との組み合わせを楽しんでほしい。クラシックというと格式高いイメージだが、街中の施設を使った公演なので、散歩のついでに気軽に音楽を楽しんでほしい」と呼びかける。

 A.I.Rの企画としては、講談師の旭堂南湖(きょくどう なんこ)さんが、8月と来年1月に盛岡に滞在。1月に成果発表を行うほか、8月の滞在期間中、26日と27日にミニ講談会を開く。このほか宮古・下閉伊地域で実施するA.I.Rで、演劇部がない高校に通う女子高生らが集まって夏休みだけ演劇部の活動に取り組む「劇場演劇部」の盛岡公演を8月14日に予定している。

 企画を担当する坂田雄平さんは「アーティストの滞在期間中にいろんな形で出会ってほしい。それが最終的に新しい作品へ生かされるかもしれない。高校生たちの遠征公演も温かく迎えてもらえたら」と呼びかける。

 各ライブイベントの内容は、いわてアートサポートセンターのホームページに記載する。

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