盛岡市は現在、ウクライナからの避難者を支援する通訳ボランティアを募集している。
市は今年3月、ウクライナからの避難者を全面的に支援する考えを示している。受け入れ実績はまだないものの、避難希望者がいる場合はすぐに受け入れられる環境を整えてあるという。岩手県をはじめとする関係団体と連携し、一時滞在施設の用意、住居や生活必需品の手配、行政手続きの補助、就労・教育の支援などを実施する。
これらに加え、避難者が希望する支援内容を聞き取りながら、個別に対応する必要があるという考えから、ウクライナ語の通訳ボランティアの募集を開始。ボランティアは各種手続きの補助や、支援内容について聞き取りを行う際の市職員との通訳を担当する。
対象はウクライナ語が話せる岩手県内・盛岡市内在住の18歳以上で、国籍は問わない。電話・メール・インターネットを通じて連絡が取れることが条件となる。希望者はボランティア登録票に必要事項を記入し、メールか郵送で市交流推進部文化国際課へ提出する。電話での聞き取りによる登録にも対応する。
同課や文化国際課が事務局を務める盛岡国際交流協会では、市内に住む外国人に向けて、行政情報やイベント情報などを多国語と言葉や表現を簡単にした「やさしい日本語」を使って定期的に発信している。その一方で、「ウクライナ語を話す人は多くない」と担当者。
「言語の壁を乗り越え、避難者の不安に寄り添った上で希望する支援内容を聞き取ることが、支援の第一歩と考えている。通訳ボランティアのほか、市民の皆さんの協力が不可欠なことについては、その都度呼びかけを行っていくので、協力をお願いしたい」と呼びかける。
通訳ボランティアの登録票は市と盛岡国際交流協会のホームページからダウンロードできる。問い合わせ・申し込みは文化国際課(TEL 019-626-7524)まで。