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岩手の初夏の風物詩「チャグチャグ馬コ」3年ぶりのパレード

岩手銀行赤レンガ館前を進むチャグチャグ馬コ

岩手銀行赤レンガ館前を進むチャグチャグ馬コ

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 伝統行事「チャグチャグ馬コ」が6月11日、3年ぶりに開催された。

沿道の観客に手を振る乗り手

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 「チャグチャグ馬コ」は毎年6月の第2土曜に行われ、初夏の風物詩として親しまれている。農耕馬の勤労への感謝の気持ちを込め、馬の無病息災を願い、滝沢市の鬼越蒼前神社から盛岡市の盛岡八幡宮までの約14キロの道のりを華やかな装束をまとった馬が練り歩く。装束に付いた鈴が「チャグチャグ」と鳴ることが名称の由来とされている。

 新型コロナウイルス感染症の影響を受け、2020年と2021年は2年連続中止。今年は、観客との接触を避けるため、馬の休憩地点を変更するなど感染対策を講じた。

 当日は約60頭の馬が参加。9時30分に鬼越蒼前神社を出発した馬は、滝沢市役所、盛岡駅、材木町商店街、大通、中の橋を行進し、目的地の盛岡八幡宮へ向かう。

 チャグチャグ馬コの開催日は晴れる日が多く、「晴れの特異日」としても知られる。今年は晴天に恵まれ、青空の下、馬が行進し「チャグチャグ」と鈴の音を高らかに響かせ、沿道の観客らが馬や乗り手の子どもたちに手を振る姿も見られ、乗り手たちも笑顔で応えた。

 盛岡市内から見に来た佐々木若菜さんは「2年もお休みが続いて、馬コは元気かなと思っていた。久しぶりに見ることができて良かった。チャグチャグと鈴の音色が聞こえると季節を感じる。今年は無事に開催されてほっとしたし、いつもの日常が戻ってきたようにも感じてとてもうれしく思う」と話す。

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