滝沢市と岩手県北バスが協力して運行する「チャグチャグ馬コ（うまっこ）」風の装飾をした路線バス「チャグバス」が、5月12日から運行を開始した。

塗り絵を窓に貼り付ける園児たち

　「チャグバス」は、公共交通であるバスの利用促進と、同市の観光資源である「チャグチャグ馬コ」のPRのため、2018（平成30）年度からチャグチャグ馬コの開催時期に合わせて運行している。バスに親しみを持ってもらおうと、バスの装飾には地元の保育園児が参加していた。

　2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響を受けてチャグチャグ馬コが中止となったため、バスの運行も中止。2021年度は岩手県北バスと市の職員が装飾を行いバスのみ運行した。今年はチャグチャグ馬コが6月11日に3年ぶりに開催予定。チャグバスの運行に向け、保育園児も3年ぶりに装飾作業に加わった。

　5月11日に「滝沢市北部コミュニティセンター」で行われた装飾作業には、一本木保育園のひまわり組とたんぽぽ組の園児らが参加。バスの車体にはチャグチャグ馬コや、市の公式キャラクター「ちゃぐぽん」のイラストシールが貼られ、車内には行進に参加する馬の写真や、馬が身に着ける装束を使った飾り付けなどが施されている。園児たちは馬コのキャラクターの塗り絵や鈴のイラストを窓に貼り付け、バスの装飾を仕上げた。

　装飾を終えた園児らはバスに乗車して、周辺を回った。自分たちが飾り付けたバスがこれから多くの人を乗せて運行することを知ると「本当に？」と驚き、「すごいね」「うれしい」と喜びの声を上げた。チャグチャグ馬コの開催についても「楽しみ」「見に行きたい」と話した。

　チャグバスは平日はダイヤを固定せず、滝沢市・盛岡市・八幡平市・岩手町の4市町を走る路線バス、もしくは滝沢福祉バスとして運行。土曜・日曜・祝日は、イオンモール盛岡南と厨川駅を往復する路線で、厨川駅発＝7時・9時55分・13時25分、イオンモール盛岡南発＝7時50分・11時・14時25分のダイヤで運行する。

　滝沢市の担当者は「チャグチャグ馬コもようやく開催できる。チャグバスと共に楽しんでほしい」と呼びかける。

　バスの運行は6月11日まで。運行状況や停留所については岩手県北バスのホームページに掲載する。