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盛岡市子ども科学館で「科学写真展」 電子顕微鏡で見るミクロの世界を

同じ科のナス(手前)とトマト(中央)の花粉。電子顕微鏡で見ると形が似ている

同じ科のナス(手前)とトマト(中央)の花粉。電子顕微鏡で見ると形が似ている

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 盛岡市子ども科学館(盛岡市本宮)で現在、科学写真展「電子顕微鏡でくらべる!」が開かれている。

不織布・ウレタン・綿の3種類のマスクを電子顕微鏡で撮影。目の細かさが違うのが分かる

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 同展は「科学写真展を開いてみたい」という同館スタッフのアイデアに始まり、来館者の科学・技術への興味と関心を深めようと、岩手大学電子顕微鏡室の協力の下、昨年初めて開催。今年で2回目となる。

 理科の実験などで使用する光学顕微鏡は観察したい物に光を当てて拡大像を作るが、電子顕微鏡は電子線を当てて拡大。光学顕微鏡では観察することができない細かい構造を見ることができる。今回の展示では、電子顕微鏡で撮影した身近な物の写真37点を展示する。

 展示は観察対象の実物と電子顕微鏡で拡大した像を並べて紹介。マスクや植物の花粉、生き物などの種類ごとに違いを比べてもらう。「マスクをくらべよう!」のコーナーでは、不織布・ウレタン・綿の3つのマスクを観察。素材の違いによって目の細かさが違うことを紹介する。

 同館広報担当者の栗谷川真実さんは「(電子顕微鏡で見ると)花粉だと同じ科の花粉は似ていて、ナス科のトマトとナスは、花粉の形がどちらも丸い。生き物になると同じ魚でも、うろこの違いがはっきり分かる。お菓子では、たとえばラムネは土が崩れたような像にも見える。崩れた感じがほろほろした食感につながっていると思う」と説明する。

 身近な物を比べられるという点から、子どもからの人気も高く、じっくり見ていく大人も多いという。栗谷川さんは「肉眼では同じように見える物でも、電子顕微鏡を通すと全く違って見えるのが面白い。身近なところに広がるミクロの世界を楽しみながら、科学技術への関心を深めて」と呼びかける。

 開館時間は9時~16時30分(入館は16時まで)。月曜・火曜休館(祝日の場合は開館し、翌日休館)。観覧無料。4月3日まで。

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