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「盛岡城跡公園地下駐車場開業50周年」写真展 駐車場の今昔を見て知って

写真展に展示されている駐車場開業当時の写真

写真展に展示されている駐車場開業当時の写真

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 「もりおか歴史文化館」1階祭り企画展示室(盛岡市内丸)で現在、「盛岡城跡公園地下駐車場50周年写真展」が開かれている。

店舗は木の雰囲気を生かしたデザイン

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 盛岡城跡公園地下駐車場は1971(昭和46)年12月10日に開業。駐車場の設置が検討された当時の盛岡では、自動車の増加に伴った駐車場難や路上駐車、交通渋滞が見られるようになっていたという。こういった都市問題の緩和対策として「盛岡城跡公園地下駐車場」が建設された。

 開業時の名称は「岩手公園地下駐車場」。自走式と2段機械の併用型で181台が駐車可能だった。その後、2006(平成18)年に岩手公園の愛称が「盛岡城跡公園」となったことから、駐車場の名称も「盛岡城跡公園」に変更。現在は自走式のみで93台が駐車できる。

 開業50周年を記念した写真展の企画は、駐車場を管理する「盛岡市駐車場公社」の職員が昭和時代に撮影された駐車場の写真を発見したことから始まった。所長の石井健治さんは「撮影者の名前と、金賞・銀賞・銅賞といった受賞作品を決めた形跡があるので、おそらく駐車場利用者による写真コンテストが行われていたようだ」と話す。

 せっかくの写真を活用しようと展示会を企画。市の広報を担当する部署や駐車場からも近い「もりおか歴史文化館」にも「当時の風景や駐車場の記録がないか」と相談し、「盛岡市駐車場公社」が所有するものを含めて、駐車場の落成式の様子や市内の風景など集まった写真を展示する。

 写真の中には駐車場の工事の様子や、駐車場を利用する昔懐かしい車、料金所に立つ女性職員が写る。「車の違いからも時代が見える。これを紹介しない手はない」と石井さん。公社の職員によると「開業当時の車は車高が低いので、地下でも2段式の機械が使用できたのではないか」とのこと。駐車場内には2段式機械の名残や、職員を呼ぶための電話、案内表示など現在も残る設備がある。職員は「私たちにとって昔懐かしい雰囲気が、現代だと逆に新鮮でかわいく感じられる。駐車場を見て、写真展を見てもらうと面白いと思う」とも。

 50周年事業としては、盛岡城跡の石垣をデザインした「プリペイド型記念回数券」(1枚1,500円、150円×11回分)を販売するほか、利用者や周辺を往来する市民・観光客の安心につなげるため駐車場事務室内に「AED」を設置している。

 これまで盛岡城跡公園地下駐車場を利用した車は約485万台。石井さんは「人が配置されている駐車場も珍しくなった。何かあれば声を掛けてもらいたい。駐車場だけではなく、トイレの利用や、夏場は暑さを避けて一息つける場所としても立ち寄ってほしい。まずはこれまでの50年を振り返り、皆さんに懐かしんでもらいたい」と呼び掛ける。

 開館時間は9時~18時(受け付けは17時30分まで)。入場無料。12月27日まで。

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