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肴町で「盛岡川柳大会」初開催へ、作品募集 笑いで暗い話題を吹き飛ばせ

肴町ホームセンター前に設置された応募箱。ポスターは「マスクを着けた顔」のデザイン

肴町ホームセンター前に設置された応募箱。ポスターは「マスクを着けた顔」のデザイン

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 盛岡市肴町アーケード内で開催される「盛岡川柳大会」に向けて作品の募集を現在、実行委員会が行っている。

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 盛岡川柳大会は、岩手大学が地域貢献を目的に行う「2021年度地域課題解決プログラム採択事業」として実施。岩手大学研究支援・産学連携センター、肴町商店街振興組合、肴町商店街振興組合青年部(4S会)で実行委員会を構成する。

 肴町商店街と岩手大学はこれまでも連携した取り組みを展開し、商店街の魅力づくりや活性化を続けている。昨年はアーケード内の地面に妖怪の足跡を貼り、足跡をたどりながら歩くことで商店街の店舗を訪問してもらうことや運動不足の解消につなげる企画を行い、利用者から好評を得た。その一方で「足跡を追うために目線が下になってしまう」という課題も見つかった。

 今回は「目線を上げること」と「目線が上がった先に何か笑えるものを」という2点に着目。「川柳大会」を考案するヒントとなったのが、アーケードの中や店先に貼ってあるチラシとポスターだった。4S会の齊藤健吾さんは「アーケードの中を歩く人を見ていると、商店街にある『活字』をじっくり読む人が多いなと感じた。例えば店のチラシやイベントポスター、商店街からのお知らせなどを、足を止めてしっかり読んでいる。これは忙しさがなくてゆったりした雰囲気がある肴町商店街ならではだと思った」と話す。

 掲示物は「笑い」という点から川柳を採用。「我が愛(いと)しの岩手・盛岡・肴町」をテーマに、くすっと笑えつつも、岩手・盛岡・肴町への愛がこもった作品を募集する。新型コロナウイルス感染症の影響を受け、市内各所で数多くのイベントが中止する状況が続き、暗い話題も多い中で、商店街を歩きながら笑い、エネルギーをチャージするような機会を提供する。

 応募作品は実行委員会が選出した作品を岩手大学の学生が書道で表現。その文字をデータ化し、木の板にレーザーで焼き付けてアーケード内の柱に設置する。作品はアーケード内2カ所に設置した応募箱か、「盛岡市肴町商店街振興組合」ホームページの専用フォームで受け付ける。希望者は展示期間終了後、展示に使った木の板を受け取ることもできる。

 ホームページでは作品例も紹介。マスクを着けてニンニクの臭いが気にならないことに着目した「マスクつけ じゃじゃ麺ニンニクマシマシで」や、盛岡の気候と地元愛をテーマにした「夏暑く 冬は寒いが なぜか好き」といったユニークな作品が掲載されている。

 齊藤さんは「自分が表現することによってハッピーになるような作品は、他の人もハッピーにする。川柳で街をハッピーにして」と呼び掛ける。

 作品応募は8月31日まで。展示は10月15日~11月14日。

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