盛岡市動物公園ZOOMO(盛岡市新庄)が現在、オンライン動物園応援企画「サポートズーキッズ」の参加者を募集している。
新型コロナウイルス感染症により入園者数が減少するなどの影響を受ける動物園を応援しようと、全国の動物園と連携して支援活動に取り組む「サポートズー」が行う夏休み企画。「サポートズー」では、「動物園を応援したい」という参加者をクリエーターとして募り、参加者が各動物園にいる動物のイラストを描く。そのイラストを使ってグッズを製作し、オンラインストアで販売。利益を動物園に寄付している。
企画者は元動物園職員で、昨年11月から活動をスタート。昨年11月~今年2月に第1弾として「埼玉県こども動物自然公園」、3月~5月に第2弾の「日立市かみね動物園」の支援を行った。どちらも参加者の年齢は限定しなかったが、3回目となる今回は小学生以下を対象に動物イラストを募る。
対象を絞ったのは実施期間がちょうど子どもたちの夏休みとなるため。企画者は「動物園を自由研究の題材にしてほしいと思ったのがきっかけ。コロナ禍の中で動物園に行きづらい状況が続いているが、この企画を通じて動物園を身近に感じてもらえたら。第1弾や第2弾に参加したクリエーターには子育て世代も多かったので、お子さんと一緒に参加してもらいたい考えもある」と話す。
ZOOMOの企画への参加は企画者側からの提案もあり実現。子どもたちがクリエーターとなって参加し、同園にいる動物のイラストを描く。第1弾・第2弾はターゲットを絞るためにイラストの題材にする動物の種類も指定していたが、今回はイラストを描いた本人にもグッズを使ってほしいという思いから動物の種類は指定せず、「ZOOMOで暮らす動物」に設定。ホームページやSNSへのアクセスにつなげる狙いがある。
参加者は募集期間中に、イラストの画像データと名前(ペンネーム可)、年齢・学年、住んでいる都道府県、動物園の好きなところや思い出などのエピソードをメールで送付。イラストはキッズサイズのTシャツとランチバッグの2種類のグッズとして、オンラインショップ「BOOTH」を通じて販売する。1点につき500円がZOOMOへの寄付となり、購入時には寄付金額を上乗せすることもできる。参加に当たり小学6年生以下の子どもと保護者であること、メール送信は大人が行うこと、製作したグッズを1点以上購入すること、ホームページへの掲載を許可することなどが条件となる。
昨年からさまざまな形で全国の動物園ファンから寄付や支援を募っているZOOMO。動物たちの飼育環境の改善や生活の質の向上、積極的な治療などにも役立っている一方、課題も多い。「サポートズーキッズ」での寄付金の使い道については現在検討中。飼育環境をより良くしたり、健康管理やケアに役立てたり、同園で暮らす動物のために活用できるものの購入に充てる方向だという。
同園の担当者は「子どもたちの自由な発想や感性で描かれた動物たちのイラストがオリジナルグッズになり、それが動物たちへの支援にもなる、楽しみながら動物園とつながれるすてきな取り組み。お気に入りの動物のイラストで参加してもらえれば」と呼び掛ける。
イラストの募集は8月10日まで、グッズの販売は8月31日まで。