雨の日でも楽しめる岩手県内の観光スポットなどを紹介するウェブページ「いわて雨たびスポット」が6月24日、公開された。
同ページは、盛岡駅ビル「フェザン」などを運営する盛岡ターミナルビルと岩手日報社が主催し、岩手県やJR東日本盛岡支社、岩手県観光協会の協力の下、岩手県観光ポータルサイト「いわての旅」内に特設ページとして開設。4月1日に始まった東北デスティネーションキャンペーン(東北DC)に合わせ、天候に左右されやすい旅行の中で、雨の日でも岩手を楽しめるようにと企画した。
ページに掲載する情報は、専用ウェブサイトを通じて募集。114件の情報が寄せられ、情報を基に20スポットを紹介する。
雨がテーマとなっていることから「アジサイ」に関する情報が多く集まり、ページ内では「いわて雨たびスポット」を、「あじさいスポット」「県央エリア」「県南エリア」「県北沿岸エリア」の4つに分けて掲載。一番人気が高かったのが、一関市の「みちのくあじさい園」だった。盛岡広域圏からは紫波町の「陣ヶ岡陣営跡」が「あじさいスポット」に選ばれている。
盛岡市内の「いわて雨たびスポット」は、盛岡市保護庭園「一ノ倉邸」、愛宕山記念公園、光原社の3つ。ページには所在地やアクセス、利用料金、問い合わせ先といった基本情報のほか、応募者から寄せられた「雨の日におすすめの理由」も掲載。応募者の写真も一部使っている。薦めた人の声を紹介することで、県民や岩手に愛着を持つ人ならではのユニークな視点で魅力を感じさせるよう工夫した。
盛岡ターミナルビルの担当者は「雨で楽しめる場所というイメージから屋内の情報が集まるかと思いきや、屋外のスポットが多かったのは意外。歴史的な建物や自然の中では雨だからこその雰囲気があり、雨は魅力を加える要素だとポジティブに受け取っている人がたくさんいることはこちらとしても大きな発見になった」と話す。
ページ自体は継続して公開する予定で、反響を見ながらブラッシュアップも検討するという。同社の和田俊文社長は「旅行にとって雨はマイナス要素だが、地域の皆さんの声を聞いてプラスになれば。四季を通じた岩手の魅力を発信する方法として雨をテーマにしたが、これをきっかけに旅を楽しんでほしい」と呼び掛ける。