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石神の丘美術館で「花とアートの森フェスタ」 季節の草花とアート楽しんで

ラベンダーが咲く「空の広場」。新収蔵の西野康造さんによる「Harmony with the Breeze 2020」も

ラベンダーが咲く「空の広場」。新収蔵の西野康造さんによる「Harmony with the Breeze 2020」も

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 石神の丘美術館(岩手町)は現在、「花とアートの森フェスタ2021」を開催している。

森の中にあるウサギの彫刻は三沢厚彦さんによる「Animal 2015-05B5(ウサギ)」

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 「花とアートの森フェスタ」は同館のグランドリニューアルオープンに合わせて開幕。同館は開館30周年を迎える2023年を前にリニューアルを進め、「屋外展示場」と呼ばれていた野外の散策エリアは2018(平成30)年の秋から長期間にわたって閉鎖が続いていた。本来は昨年7月1日に全館オープンを予定していたが、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて延期。同年9月1日にリニューアルオープンし、その後、散策エリアの草木が美しくなる時期に合わせグランドリニューアルオープンセレモニーと「花とアートの森フェスタ」をスタートした。

 イベントの名前は散策エリアの新たな名称「花とアートの森」にちなんだもの。これまで展示していた彫刻作品に加え、7点の作品と2点のデザイン玩具を新たに設置した。季節ごとに楽しめる草花の植栽も行い、ラベンダーのほか、アジサイやブルーベリーなど100品種以上の草花が楽しめる。

 リニューアルのコンセプトは「集う、咲く、刻む」。幼児から高齢者まで幅広い世代の利用を前提にしながら、今回のリニューアルでは特に若い世代の目線に立って作品の選定や空間づくりを検討したという。新たな展示作品は動物をモチーフにしたものや風を受けて動くものといった、自然環境に合うものや親しみやすいものを選定。スマートフォンを使った作品ガイドシステムも新たに導入した。

 イベント期間中は、岩手町地域おこし協力隊によるガイドツアーや平日限定の写真撮影(どちらも要予約)、ラベンダーの摘み取り体験なども実施。初めての試みとして商品開発にも挑戦し、昨年の休館期間中に摘み取った石神の丘のラベンダーを乾燥させて作った化粧水とピローミストも数量限定で販売している。

 7月上旬にかけてラベンダーが見頃を迎え、同じ時期にアジサイが咲き始め、7月中旬からはブルーベリーの花が楽しめる予定。ブルーベリーは7月下旬から食べ頃だという。同館の担当者は「石神の丘といえばラベンダーというイメージが強いと思うが、ラベンダー以外の草花も季節ごとに見てもらえたら。展示作品数も増えたので、花とアートの森を楽しんで」と呼び掛ける。

 開館時間は9時~17時(最終入場は16時30分)。月曜休館。イベント期間中は休館日なし。「花とアートの森」の入館料は一般=500円、高校生以下無料。「花とアートの森フェスタ2021」は7月25日まで。

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