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盛岡・河南公民館で防災講座 講話と展示で身近な災害への意識高めて

展示コーナーに掲示された「地域防災かるた」の一部

展示コーナーに掲示された「地域防災かるた」の一部

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 盛岡劇場・河南公民館(盛岡市松尾町)で3月9日、河南地区地域防災講座「災害時わたしたちがやることは?~コロナ禍での避難~」の講話が行われる。

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 同館では毎年1回、市民向けの防災講座を実施。毎回テーマを設け、盛岡市内や河南地区で想定される災害について学ぶ内容となっている。今年は講師を招いての講話と館内を使った展示の2つを用意している。

 河南地区での身近な災害として挙げられているのが、水害や地震。東日本大震災から10年が経過することに加え、近年は豪雨や河川の氾濫、土砂崩れといった災害も増えていることから、いつ起こるか分からない災害に対し、見つめ直すきっかけになるような内容を選んだ。

 2階ロビーでは盛岡市が発行する防災マップの一部や、岩手大学地域防災研究センターが作成した「地域防災かるた」をはじめとした災害時の避難に関する資料を掲示。「地域防災かるた」には「あっゆれだ 身の安全 確保しよう」「きをつけよう 日本は地震の多い国」「そなえよう 非常食は 三日分」といった読み札があり、災害時の行動や防災に関する知識が絵札に描かれ、展示には解説も添えられている。

 同館の担当者は「防災マップは機会がないと見ないという人も多い。水害が起きた時に『どこに逃げればいいのか』と慌てないためにもしっかり確認してもらいたい。地震についても、こういう備えをしよう、こういうふうに避難するんだという予備知識を持っていてほしい」と話す。

 3月9日の講話は、盛岡市危機管理防災課の職員を講師に、「災害時、感染症対策を講じながらの避難対応」についての内容となる。当日は実際に避難所で使われるパーティションや段ボールベッドの展示も予定。現在の展示コーナーでも、昨年夏に行われた避難所開設運営訓練の様子が紹介されている。

 担当者は「盛岡劇場・河南公民館も避難所として指定されている。働いている私たちにとっても、災害が起きた時どう対応するかを考え直す機会となった。コロナ禍の中で災害への備えも変化している。これまでの経験を思い返しながら、身近な災害について改めて意識して」と呼び掛ける。

 講話は事前の申し込みが必要。来館もしくは電話(019-622-2258)で受け付ける。定員は30人。参加無料。展示は開館時間中であれば自由に見ることができる。開館時間は9時~21時30分(最終日は16時まで)。月曜休館。3月14日まで。

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