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菊の司が日本酒好き学生団体と共同醸造商品発売 日本酒が好きになる味わいを

間もなく発売となる「Rond Iwate」。輪をイメージしたシックなデザインのラベルを採用

間もなく発売となる「Rond Iwate」。輪をイメージしたシックなデザインのラベルを採用

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 「菊の司酒造」(盛岡市紺屋町)は3月7日、岩手県内の日本酒愛好学生団体「i-Sake(アイ・サケ)」との共同醸造商品「Rond Iwate(ロンド・イワテ)」を発売する。

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 「i-Sake」は、日本種に関心を持つ県内の学生らによるグループ。盛岡市内の圃場(ほじょう)を借りて酒米を育て、自分たちの手で種まきから刈り取りまでを行った酒米を酒蔵へ持ち込み、蔵元の協力を得て醸造する「Rond Iwate」のプロデュースを行っている。醸造を行う酒蔵は毎年変更し、21年かけて現存する県内全ての酒蔵で醸造することを目標に活動を続ける。

 初年度の2020年は紫波町の「月の輪酒造店」で醸造。2年目となる2021年は菊の司酒造へと引き継がれる。商品名に使われている「Rond」は、宮沢賢治にもゆかりがあるエスペラント語で「円形」という意味を持つことにあやかって命名。学生たちがつなぐ農家や酒蔵、販売店、飲食店、飲み手による「輪」をイメージしている。

 1つの銘柄を複数の酒蔵が引き継いで醸造するのは珍しい取り組み。「菊の司酒造」専務の平井佑樹さんは「『Rond Iwate』についても知っていて、面白い取り組みだと感じていた。今回、i-Sakeの皆さんと一緒に醸造する中で、熱意や情熱の強さに圧倒された」と話す。

 i-Sakeメンバーは仕込み作業の一部にも参加。最初は遠慮がちな部分もあったというが、「もっと意見を出してほしい」と声を掛けると、自分たちの好みや、どういう人に飲んでほしいかというアイデアが出始め、香りや味わいについては何度も議論を重ねて醸造に取り組んだ。

 今回の「Rond Iwate」は、i-Sakeが持ち込んだ盛岡産「吟ぎんが」を100%使用した純米吟醸酒。岩手県オリジナル酵母「ジョバンニの調べ」をベースに、全国にファンの多い「きょうかい9号」酵母をブレンドした。「同世代の若者がRond Iwateを飲んで日本酒が好きになる味わいを」という学生らの思いを生かし、マスカットやイチゴ、さくらんぼのようなフルーティーでみずみずしい香りに、爽やかな酸味、苦みがアクセントとなっている。度数も14度とやや低めで、もともと度数の低い商品を扱う「菊の司」らしさも感じさせる仕上がりとなった。

 発売前日の3月6日には「銘柄引き継ぎ式」をオンラインで開催。2部構成で、第1部には昨年醸造を手掛けた「月の輪酒造店」から「菊の司酒造」への銘柄引き継ぎを行い、i-Sake、農家、酒蔵がそれぞれの思いを話しながら乾杯する。第2部では参加者との交流を予定している。

 現在は予約販売も受け付け中。若い世代からの注文もあるという。平井さんは「i-Sakeで活動する学生は日本酒のおいしさに触れているが、一緒に飲める友人がいないという話も聞いた。日本酒に親しみのない若い人に飲んでもらうことを目標に醸造したので、手に取ってもらえれば」と呼び掛ける。

 価格は1本1,870円。予約は「菊の司酒造」のオンラインショップで受け付け。発売後は同社の直営店、酒販店で取り扱う。「銘柄引き継ぎ式」の会費は4,500円。昨年と今年の「Rond Iwate」各1本と、学生たちのメッセージが添えられる。「銘柄引き継ぎ式」の参加申し込みは「菊の司酒造」と「月の輪酒造店」のオンラインショップで受け付ける。

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