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もりおか女性センター防災オンライン講演会 震災10年に合わせて、教訓学んで

愛梨さんが見つかった場所に咲いていた「フランスギク」が描かれた講演会ポスター

愛梨さんが見つかった場所に咲いていた「フランスギク」が描かれた講演会ポスター

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 もりおか女性センター(盛岡市中ノ橋通1)は3月3日、防災オンライン講演会「東日本大震災から10年 あの日、何が起きた?~悲劇を繰り返さないために~」を開催する。

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 2011年3月11日に発生した東日本大震災から、今年で10年を迎えることに合わせて行う同講演会。長い時間が経過し、防災や震災への意識が徐々に薄れている中で、東日本大震災発生時の経験を知り、当時を思い出してもらいたいという思いから企画した。

 講演会では、日和幼稚園遺族有志の会の佐藤美香さんを語り部に迎える。佐藤さんは東日本大震災当時、5人の園児が犠牲になった石巻市の私立幼稚園の幼稚園バス事故によって長女の愛梨さんを亡くし、その事故の教訓を多くの人に伝える活動に取り組んでいる。もりおか女性センターの担当者らは一昨年佐藤さんに会って話を聞くとともに、講演会について依頼。新型コロナウイルス禍の影響もあり、盛岡を訪れることが難しくなり、オンラインでの開催を決めた。

 今回は動画配信サイト「ユーチューブ」を通じたライブ配信のほか、「プラザおでって」3階大会議室を視聴会場として用意。会場にいる参加者や配信視聴者とはコメント欄などを使った質疑応答も予定している。当日の視聴会場には、愛梨さんの妹・珠莉(じゅり)さんが愛梨さんを思って撮影した写真も展示する。

 2月8日に参加者の申し込みを開始したところ、「視聴環境があればどこでも参加できる」というオンラインのメリットから県外からの申し込みも多いという。当日の配信終了後は3月10日まで動画として公開するため、日時の都合が合わない人でも視聴できる。

 担当者は「子どもと関わる機会がある皆さんに聞いてほしい講演会。子どもと一緒にいる時に災害が発生したら、私たち大人が判断して動かなければならない。愛梨さんの事故も、正しい判断ができていれば防げたもの。そういう状況を想定して聞いてもらいたい。さまざまな災害が発生してはいるが、『大きな災害は身の回りでしばらく起きないだろう』と考えている人も多いと感じる。経験から教訓を知り、学んで、これからに生かして」と呼び掛ける。

 参加申し込みは「もりおか女性センター」ホームページの専用フォームと電話(TEL 019-604-3303)で受け付ける。定員は、当日もしくは後日のユーチューブ視聴が50人、会場での視聴が20人。参加無料。申し込みは3月1日17時まで。

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