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盛岡市都南図書館に中高生向け「アオハル文庫」 読書週間に合わせ展示も

中高生向けに選ばれたさまざまな本が並ぶ「青春(アオハル)文庫」のコーナー

中高生向けに選ばれたさまざまな本が並ぶ「青春(アオハル)文庫」のコーナー

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 盛岡市都南図書館(盛岡市永井)の中学生・高校生向けの蔵書を紹介するスペース「青春(アオハル)文庫」で2月2日、岩手の読書週間に合わせた企画展示がスタートした。

 「青春文庫」は2020年12月19日に新設した、中高生向けの展示スペース。2018(平成30)年度の「岩手県子どもの読書状況調査」の結果によると、小学生から中学生、高校生と学年が上がるにつれて読書量が減少し、1カ月に1冊も本を読まない「不読者」の割合は増えている。同調査では、不読の理由について「読みたい本が見当たらない」と回答する児童生徒の割合が多いことも分かったという。

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 盛岡市都南図書館の職員は「小学生や幼児、乳児向けの企画は行ってきたが、中高生向けのジャンルは難しく、力を入れてこなかった部分もある。学年が上がるにつれて本から離れてしまう状況に対して、何かできないかと考えていた」と話す。その中で、「読みたい本が見当たらない」という理由に着目。中高生が「読みたい」と思える本を提案しようと、「青春文庫」を企画した。

 中高生向けの本が並ぶ一角には「ヤングアダルトコーナー」と名前が付いていたが、伝わりにくいという理由から「青春文庫」と愛称を付けたという。立ち上げに当たり、新しい本を増やし中高生向けの蔵書を厚くし、「青春文庫」では主に新着図書の展示を行う。

 「青春文庫」で紹介する本は、勉強や進路、部活、友人・人間関係などティーンズ世代特有の悩みに寄り添うような作品がメイン。このほかにも、イラストや写真を多く使った専門書、漫画、小説などジャンルは多岐にわたる。

 選書を担当した職員は「まずは図書館にはいろんな本があるんだと知ってもらうこと。そして今後の利用につながるように、興味を持ってもらいやすい目を引く作品を選んだ」と話す。同館1階には学習室があり、日頃から多くの児童生徒が訪れる一方、書架がある2階部分の利用には至らないケースが多い。「学習室にしか来たことがない子、図書館に来たことがないという子に、2階も見てもらえたらと思いを込めた」とも。

 現在は2月1日にスタートした岩手の読書週間に合わせ、2日から14日まで「青春文庫」での企画展示も実施。盛岡市在住の会社員で作家のくどうれいんさんが中高生向けに選んだ6冊の本を紹介する。

 「青春文庫」がスタートして1カ月。12月19日から1月18日の全体貸し出し点数は前年度に比べて減少しているが、13歳から18歳の貸し出しは増加したという。利用者からは「児童書だと物足りない、一般向けの本は難しいという世代のニーズに合う」という声も寄せられた。

 同館職員らは「響くものがあるのでは」と期待を寄せ、「本との出合いは一期一会。青春文庫が一冊と出合うきっかけになればうれしい。図書館が皆さんの世界を広げるために役立てば」と呼び掛ける。

 開館時間は9時~18時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。月曜休館。

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