岩手県は現在、県公式LINEアカウント「岩手県-新型コロナ対策パーソナルサポート」を活用して、医療現場の最前線で感染症の対応に当たっている医療従事者などへの応援メッセージを募集している。
県は4月に「岩手県-新型コロナ対策パーソナルサポート」を開設。LINEの機能を通じて、新型コロナウイルス感染症に関する最新情報や、毎日の遺伝子検査(PCR検査)の結果速報、相談窓口の紹介、県からのお知らせなどを発信している。
7月にはアカウントを利用したサービス「もしサポ岩手」もスタート。施設利用者やイベント会場に専用のQRコードを設置し、利用者や来場者はコードを読み取って利用登録すると、他の利用者などから感染者が出た場合、LINEのメッセージを通じて知らせる仕組みになっている。
「岩手県-新型コロナ対策パーソナルサポート」を活用した新たな取り組みとして、10月23日から、医療現場の最前線で感染症の対応に当たっている医師や看護師をはじめとする医療従事者らへの応援メッセージの募集を開始。集まったメッセージは「医療従事者らへエール」として、県のホームページやSNSで公開するほか、メッセージを使用したショートムービーを作成する。
メッセージはLINEアカウントのメインメニューに表示される特設ページから送信でき、医療従事者へのエールのほか、メッセージの公開時に使用するニックネームやイニシャル、居住地、年齢、ホームページでの掲載や動画への利用可否を入力。医療従事者に限らず、新型コロナウイルス感染症に感染してエールを送りたい相手へのメッセージを書き込める欄も設けた。
県では現在、冬場のインフルエンザの流行と新型コロナウイルス感染症の対策を同時に行うため、検査態勢の拡充など態勢整備を行っているという。
県医療政策室の担当者は「インフルエンザと新型コロナウイルスに同時に備えるため、医療従事者をはじめ多くの人が力を尽くしている。皆さんからの感謝の声や応援の声を届けたい。エールを送ることは誰かを応援するだけではなく、自分も頑張ろうという気持ちも高めてくれる。メッセージを考えながら、改めて感染症への対策について考えてもらい、協力してもらいたい」と呼び掛ける。
メッセージの送信は「岩手県-新型コロナ対策パーソナルサポート」を「友だち登録」することが必要。集まったメッセージは11月上旬以降、順次公開し、12月上旬以降にメッセージムービーを公開。メッセージの募集は12月中で締め切る予定。