2020年度「盛岡ゆうゆう大学 ラジオ講座」が9月29日に始まる。
「盛岡ゆうゆう大学」は、盛岡市が行う市内在住の60歳以上を対象にした生きがい活動事業。今年で開設から45年を迎え、市民からより親しまれる学びの場を目指し、「もりおか老人大学」という名称を本年度から「盛岡ゆうゆう大学」へと新たにした。
同事業では参加者らが大学の学生として集まり、講座や講演会を聴講したり、芸術鑑賞をしたりしながら、健康、社会保障、地域活動、文化、生きがいなどについて学ぶ。講座は学生が一堂に集まる本校講座と特別講座、学生が住む地域ごとに23の地域校に分かれて行う地域講座の3つの形態に分かれている。
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、本年度の入学式と5月から7月までの講座は全て中止。各地域の老人福祉センターなどを会場にした地域講座は8月から再開したが、大きな会場を使って講義を行う本校講座と特別講座は開講が難しい状況となっていた。そこで、本年度は本校講座と特別講座を中止とし、初の試みとしてラジオ放送での「ラジオ講座」を開講することにした。
ラジオ講座はコミュニティーFM局「ラヂオもりおか」で全5講座を放送。講座1から5までは前後編に分け、2日間にわたって放送する。講座の内容は各回で異なり、健康や環境、生活、工芸などをテーマにしている。講座5は高齢者が抱える問題や意見、豊富な経験などを発表する市主催の意見発表大会「あのなはん~私の思いを言葉に込めて~」を3回に分けて放送する。
放送はラジオを受信するほか、パソコン・スマートフォンから聞くことも可能。放送終了後は「ラヂオもりおか」のホームページ上からストリーミング再生することもできる。
市長寿社会課の担当者は「ラジオ講座は盛岡ゆうゆう大学の学生以外の皆さんにも聴いてもらえる。高齢者だから役立つという内容ではないので、テーマに興味があれば世代を問わず楽しめると思う。ラジオ講座を聴いて『いいな』と思ってもらい、来年度の入学に向けたきっかけになればうれしい」と話す。
ラジオ講座は9月29日~12月10日の火曜・水曜(講座5のみ火曜~木曜)に放送。放送時間は11時30分~12時。講座の内容は市のホームページで確認できる。