サッカーJ3いわてグルージャ盛岡は8月28日、ホームスタジアムの「いわぎんスタジアム」内（盛岡市永井）で、チームのマスコットキャラクター「キヅール」をモチーフにした「キヅール神社」をお披露目した。

チームの勝利を願う秋田監督

　チームのオフィシャルパートナーでもある「吉昭石材工業」の協力のもと、スタジアムを訪れたサポーターがチームの必勝祈願などができる場所として設置された同神社。社の中には「キヅール」をかたどった、高さ36センチ、幅61センチの石像が置かれている。

　鳥居には「キヅール」を漢字表記した「祈鶴（キヅール）神社」の文字も掲げられている。折り鶴をモチーフにしたキャラクターながら「折れない心」の持ち主で、チームの選手たちの勝利祈願の対象になっていて、神様のように調子に乗ってしまうことから今回の神社設置にもつながっている。

　28日のお披露目にはチームを運営する「いわてアスリートクラブ」の坂本太樹社長と秋田豊監督が参加。完成したばかりの「キヅール神社」でチームの勝利を願い、岩手に元気を届けたいという思いを伝えた。

　坂本社長は「スタジアムを訪れた多くの人の願いが集まるスポットになればと思う。我々も少しでもご利益があると感じてもらえるように頑張りたい。今は多くの人が困難な状況にある。皆さんの夢をグルージャに乗せ、チームの勝利を願い、選手を後押ししてほしい」と話す。

　秋田監督は「神頼みというわけではないが、チームの悪い流れを断ち切りたい。1つでも勝ち、順位を上げて岩手に元気を届けたい。『キヅール神社』で願いを届けてもらい、サポーターとともにチーム一丸となって戦う」と意気込んだ。

　お披露目の翌日には「いわぎんスタジアム」でのFC今治戦を控え、試合の必勝祈願も兼ねていたが、0対1で残念ながら勝利は逃した。「キヅール神社」は今後、いわぎんスタジアム内のコンコースに常設。来場者は自由に訪れることができる。