岩手県は、新型コロナウイルス感染症により落ち込んだ宿泊需要の回復を図り、県内在住者を対象に県内の宿泊施設で利用できる「岩手(じもと)に泊まるなら地元割クーポン」を発行する。
同事業は感染症の影響を受け宿泊者や収益が減少している宿泊施設の利用を促進し、応援につなげるもの。来年、東北6県の自治体や観光関係者とJRグループ6社が行う大型観光キャンペーン「東北デスティネーションキャンペーン」のプレ企画でもあり、地元を改めて見直し、愛着を持ってもらおうという意図もある。
クーポンは2,000円割引のもの20万枚用意。7月11日から8月9日の期間中、往復はがきで応募を受け付ける。期間は3期に分け、17日からは第2期、27日からが第3期となる。応募は1人3枚まで可能。クーポンは対象となる県内300以上の旅行会社・宿泊施設で利用できる。
クーポンの発行は抽選で、当選者には返信用はがきにクーポンを印刷して返送。各期の抽選で落選した場合、次回抽選に繰り下げ応募となる。全期間の抽選に落選した場合は期間終了後に落選通知を発送する。
応募時には往復はがきの往信裏面に応募者の名前・郵便番号・住所・年齢・性別・電話番号、返信表面には応募者の名前と住所を記入。返信裏面は当選時にクーポンを印刷するため白紙のままで、消えるタイプのボールペンや宛名ラベル・シールなどは印刷時の妨げになるため使用しないように呼び掛けている。はがき1通で応募できるのはクーポン1枚分で、3枚応募するには3通のはがきが必要となる。
県の担当者は「普通のはがきで応募する人が多い。往復はがき以外での申し込みや記入の不備があるとその時点で落選となってしまうので注意してもらいたい。岩手には素晴らしい観光地、宿泊施設がたくさんある。大変な状況かと思うが、県民の皆さんのリフレッシュや癒やしにもなれば」と呼び掛ける。
詳しい応募方法はホームページに掲載。問い合わせは「泊まるなら地元割クーポン事務局」(TEL 019-601-8161、10時~17時)まで。クーポンの利用期限は9月30日。