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肴町に「服とワインとコーヒー」の店 趣味を詰めた「はこ」のような場所に

民家をリノベーションした「匣_haco」の店内

民家をリノベーションした「匣_haco」の店内

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 服とワイン、コーヒーなどを取り扱う「匣_haco(はこ)」(盛岡市肴町)が、オープンして半年を迎える。

店頭に掲げられた看板が目印

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 同店は2019年12月末にオープン。今年2月に本格的な営業を始めた。民家をリノベーションした店の中には衣料品が並ぶスペースのほか、ナチュラルワインとコーヒーを提供するカフェスペースが併設されている。

 オーナーを務めるのはファッションブランドなどを手掛ける伊藤洋子さん。伊藤さんは盛岡出身で、昨年東京から盛岡へ戻って来た。当初は事務所として使うことを考えてリノベーションをしていたという。その中で、「スペースがあるのであれば、カフェやアパレルの販売をしてみてはどうか」というアイデアが生まれ、2階部分を事務所、1階に自分が好きなナチュラルワインとチーズ、コーヒーを提供するカフェと、アパレルを販売するショップを作った。

 「匣」という店名はスタッフの提案で命名。場所が小さいことや、好きなものが詰まっているという点から思いついた名前だという。「一言で表すなら、趣味の店」と伊藤さん。「街なかから少し外れた場所を選びたいとは思っていて、いくつか候補は合った。肴町にはテーラーや服のお直しをしている店もあり、アパレルをやるにはちょうどいい背景がそろっている」とも。

 白を基調とした店内は民家だった頃の面影を残してリノベーション。手前がカフェ、奥に服が並ぶ。アパレルは伊藤さんが手掛けるブランドのものと、海外から取り寄せた古着を取り扱う。カフェで提供するワインはナチュラルワインのみで、常時10~20種類を用意し、グラスとボトルで販売。現在はボトルの持ち帰り販売も行っている。チーズも海外の物をワインに合わせて3、4種類そろえる。

 コーヒーはイギリスのロースター集団「Dark Arts Coffee」によるコーヒー豆を使用。4種類ほどを用意し、1杯500円から提供するほか、豆の販売も行っている。ワインとコーヒー以外にも、ジンやビール、紫波町で作られるぶどうジュースなどのドリンクを用意。仕事柄、県外・海外へ出掛けることが多いことを生かし「地元の物だけではなく、外のものも紹介・提案したい」という思いを込めた。

 オープンして間もない頃はSNSでの投稿を見て来店する人が多かったが、それも落ち着き始め、段々と周辺地域の人が訪れることが増え始めた。今後は県外や海外から「匣」を目指して盛岡を訪れてもらえるような場所を目指す。

 伊藤さんは「海外では、食事の前にお酒を飲んで出掛けることが多い。誰かと食事をする前、仕事から帰る前、『じゃあワインでも飲もうか』『コーヒーを飲んでいこうか』と立ち寄ってもらえるような存在でもありたい。おいしいお酒と良い音楽、良い空間を体感できる場所なので、一度来て味わってほしい」と呼び掛ける。

 営業時間は13時~21時。月曜・火曜定休。

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