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盛岡市動物公園が機関誌をウェブ上で特別公開 来園するまでの楽しみ育む

創刊号から最新号までがずらり。ウェブサイトではデータで公開している

創刊号から最新号までがずらり。ウェブサイトではデータで公開している

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 盛岡市動物公園ZOOMO(ズーモ、盛岡市新庄)は現在、機関誌「ZOO もりおか」を公式ホームページで特別公開している。

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 「ZOO もりおか」は、同園が年に1回のペースで作製。1990(平成2)年に創刊し、現在26号まで毎年発行してきた。編集担当の飼育係が最新の論文や文献を取り寄せ、読み込んだ上で文章を制作。イラストや写真も飼育係たちが担当し、一から作り上げている。発行した機関誌は市内の公共施設や小学校などにのみ配布しているため、一般の目に触れる機会は限られている。

 今回ホームページ上での特別公開を決めた背景には、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、多くの人が外出を控えて自宅で過ごす時間が長くなっている現状がある。家の中で過ごす中で、少しでも楽しんでもらおうとアイデアを練る中、すぐに実行に移せることやボリューム感のある内容であることから、機関誌の公開を行った。

 機関誌の内容は、動物やその生態をテーマにした特集のほか、飼育の裏話など同園ならではの話を掲載。公開についてSNSで告知すると、好意的な反響や喜びの声が集まった。特定の動物のファンからは「昔の姿を見ることができてうれしい」「亡くなってしまった動物にもう一度会えてよかった」という声も寄せられた。

 担当者は「制作には1年から1年半くらいかけているので、飼育係としても思い入れがある。読んでもらえる機会も少ないので、このような形で公開することにはうれしさもある。面白い内容なので楽しんでほしい」と話す。

 同園では4月にインスタグラムも開設。動物園の日頃の様子を伝えるツイッターやフェイスブックとは異なり、動物の写真やフォトジェニックな風景を投稿している。担当者は「今は休園していることもあり、活発に近況を報告している。公開した機関誌やSNSの投稿を通じて、動物について知り学んで、次に来園する時の楽しみにしてもらえれば」と呼び掛ける。

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