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「チャグチャグ馬コ共同馬主プロジェクト」今年も 応援の声を形に

「盛岡情報ビジネス&デザイン専門学校」の学生がデザインした今年の「共同馬主カード」

「盛岡情報ビジネス&デザイン専門学校」の学生がデザインした今年の「共同馬主カード」

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 色とりどりの装束をまとった農耕馬たちが滝沢市から盛岡市まで行進する伝統行事「チャグチャグ馬コ(うまっこ)」を応援する「チャグチャグ馬コ共同馬主プロジェクト」が、今年も支援者を募っている。

 同プロジェクトは、伝統民俗文化や祭に参加する農耕馬の保護などを目的に東京から「チャグチャグ馬コ」を応援する団体「東京チャグチャグ馬コ」が昨年からスタートしたもの。クラウドファンディングを活用し、「チャグチャグ馬コ」に参加する農耕馬の飼育費用などの支援金を募る。一定金額を寄付した支援者に「共同馬主カード」を発行し、支援した馬の世話や触れ合い体験などができるという仕組みで、現在は滝沢市の「馬っこパーク・いわて」で飼育している農耕馬「伯鈴(はくりん)」を支援している。

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 昨年は54人から目標を上回る支援があり、伯鈴の飼育している「馬っこパーク・いわて」から「助かった」という声が寄せられた。支援者が「チャグチャグ馬コ」を見に岩手を訪れ、伯鈴と直接触れ合うこともできたという。

 「東京チャグチャグ馬コ」代表の斎藤正信さんは「支援者の皆さんが、自分が応援する馬がチャグチャグ馬コに参列しているのを自分の目で見ることで、ただの観客としてではなく、自分もお祭りに参加していると捉える変化がうれしかった」と活動を振り返る。

 今年は農耕馬の支援に加え、チャグチャグ馬コ全体の支援として「チャグチャグ馬コ同好会」の活動へも寄付を行う。同好会では馬が身に着ける装束を作る講習会を開き伝統技術をつないでいる中、伝統技術の担い手と馬を扱う後継者の不足が課題となっている。祭り自体を継続させるためには馬だけではなく、「チャグチャグ馬コ」全体の応援が必要だと考えた。

 1口3,000円から支援ができ、6,000円以上から「共同馬主カード」を発行。岩手県の祭りであり、若い世代にも祭りを応援してほしいという思いから、今年は「盛岡情報ビジネス&デザイン専門学校」の生徒にカードのデザインを依頼した。

 新型コロナウイルス感染症の影響を受け、東北各地の祭りや伝統行事が中止を決定する中、「チャグチャグ馬コ」も同様に中止が決定した。プロジェクトについても「今年はこんな状況では中止を検討しては」という声もあったが、「今だからこそやる意味があるのでは」という思いで実施に至った。

 「困難な時にこそ手を差し伸べることが人として大切ではないかと考えている」と斎藤さん。「お祭りが中止になってもチャグチャグ馬コを応援している人たちがいることをメッセージとして伝えたい。金額や支援の有無に関わらず、皆さんの応援のメッセージを寄せてほしい。こんな状況だからこそ、地元の皆さんへ応援している気持ちを届けたい」と呼び掛ける。

 クラウドファンディングは5月15日まで。

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