滝沢村で「岩手山麓工房フェスタ」-ポップな工芸品人気集める

大きな目玉が特徴の「森のメッセンジャー」シリーズ

大きな目玉が特徴の「森のメッセンジャー」シリーズ

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 ポップでかわいらしい、ちょっと笑える工芸品が話題になっている。

「幸せを呼ぶ」をテーマにした陶器のキャラクター「ボッパくん」

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 岩手県内で活動する33の工芸作家の作品を展示即売する「岩手山麓工房フェスタ」が10月3日から、「馬っこパークいわて」(滝沢村滝沢字砂込)で開催されている。今年で10回目。

 馬っこパーク敷地内の屋外を会場に、陶器や木工、漆器、ガラス細工など33の工房が出店するなか、ひときわにぎわうのは「長内工房」(滝沢村、TEL 019-688-5702)のブース。「森のメッセンジャー」と題した陶器のキャラクターシリーズは、ネズミやカエル、豚など、大きな目玉に特徴のある置物。工芸品というよりは雑貨感覚で、近隣の大学生や主婦らが買い求めていく。

 このほか、同じ陶器で「ハッピー&ラッキー」をテーマにぶ厚い唇で笑いを誘う「ボッパくん」(くらふと一期舎=雫石町、TEL 019-692-5533)や、一つひとつ味わいが異なる鍵の形をしたキーホルダー「木のキー」(家具工房JP-STYLE=奥州市、TEL 0197-35-8548)など、これまでの工芸作品のイメージとは違った新感覚の作品が並ぶ。いずれも若手の作家が手がける作品で、「手軽な土産品よりも面白いもの」「運気を呼び寄せる」など、新しい表現方法として「視覚に訴えた」独自の路線を模索する。なかには「まじめに作っている人にはかなわないので、路線を変えた」という作家も。

 買い求める客は「(手作りなので)表情と質感など、一つひとつ違っているのがいい」「家の中に置いておきたい」「かわいい」など、感想はさまざまだが、これまでは観光地の販売店で売られていた工芸品が、「普段使い」のインテリア雑貨として地元客からの需要が伸びている。

 開催時間は10時~16時。3日間で5,000人の集客を見込む。

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