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雫石町の「ご当地キャラ」がクッキーに ファンからの人気高く、地元も盛り上げ

「しずくちゃん」と「ケキョきち」もクッキーをPR

「しずくちゃん」と「ケキョきち」もクッキーをPR

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 雫石町のキャラクター「しずくちゃん」と「鶯宿温泉」のキャラクター「ケキョきち」をかたどったクッキーが、人気を呼んでいる。

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 クッキーを販売しているのは、町内のよしゃれ通り商店街にある「雫石町まちおこしセンター しずく×CAN」。同センターではバレンタインデーの時期に合わせ、毎年商店街の店舗で扱うものを組み合わせたギフトを取り扱ってきた。キャラクターのクッキーもギフトとして利用してもらいたいという思いがあり、バレンタインデーから販売をスタートした。

 開発の背景には、「しずくちゃん」と「ケキョきち」を使った土産品の数が少ないという理由もある。「菓子など何か加工品があれば」という考えから、町内のレンタル菓子工房「utakane(うたかね)」と、センターを管理するNPO法人「まちサポ雫石」が共同でクッキーの製造を始めた。

 モチーフになった「しずくちゃん」は、愛するふるさと雫石町をPRする女の子で、「あねっこ衣装」がトレードマーク。「ケキョきち」は雫石生まれで温泉好きな、「ちょっとメタボ」のウグイスの男の子で、町内にある「鶯宿温泉」のPRを担当している。どちらのキャラクターも町外のファンが多いという。2人の元にファンから手紙やプレゼントが届くこともあり、ホワイトデーに合わせて「ケキョきち」は、自分に届いたバレンタインデーのプレゼントのお返しに、全国のファンへクッキーを送る予定で準備をしている。

 クッキーは「しずくちゃん」がプレーン、「ケキョきち」がココア。キャラクターの形とイラストを細部まで再現するため、生地の厚さなどの調整を重ねた。味にもこだわり、サクサクとした食感と、優しい甘さが特徴となっている。

 販売開始からファンからの問い合わせが続き、まとめ買いしていくファンも多い。普段からセンターを訪れる利用者や観光客からも「かわいい」と好評を得た。おいしさに引かれて何回か買いに来る人も増えている。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、町内のイベントの多くが中止や延期になっているほか、商店街や温泉街も普段と比べて利用客の数は減っている。一方、「町に明かりを絶やさないように」という思いで営業を続ける人がいる。「まちサポ雫石」の担当者は「商店街も、温泉街も明かりをともして頑張っている。こんな状況なので、雫石のキャラクターたちのかわいさで、癒やしや小さな楽しみを届けたい。食べるのが少しもったいないけど、見た目も味もばっちりなので手に取って」と呼び掛ける。

 価格は1枚180円(税込)。「まちおこしセンター しずく×CAN」の営業時間は9時~17時。火曜休館。

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