肴町商店街振興組合青年部(4S会)は現在、「第5回 肴町まちなか写真展」の作品を募集している。
イベントが少ない冬の時期に何かできないかという思いで立ち上げ、2016(平成28)年から続く写真展。「4S会」では当初、節分に合わせた「節分祭」も開催してきたが、寒さが厳しいことや集客が難しいという観点で終了している。「節分祭」に代わるものを検討する中、長期間楽しめるイベントとして思い付いたのが「写真展」のアイデアだった。
作品は毎回テーマを設けて募集し、集まった作品は肴町商店街アーケード内に展示。屋根があり、屋外でも天候に左右されにくいアーケードの特長を生かしたスタイルで、商店街の利用者や散歩で訪れた人が写真を眺めていく様子も年々増えているという。
実行委員長を務める「アウトレットショップ レガーロ」の鈴木茂雄さんは「お正月を過ぎると、肴町でのイベントもなく人も少ない時期。写真展を継続することで、『2月の肴町といえばアート』という雰囲気をつくって盛り上げていきたい」と話す。
今回のテーマは「わたしのおすすめスポット」。「本当は教えたくない、でも、皆にも知ってほしい」というような、飛び切りのお薦めスポットを撮影した写真を募集する。盛岡市内や岩手県内に限らず、自分のお薦めであればどこでも構わない。テーマの選定に関しては、マニアックなものや難しいもの、抽象的なものなども候補に挙がったが、作品点数が少なくなる可能性から、応募しやすいテーマを選んだ。写真を見た人が、作品に写るお薦めスポットに行ってみたいと思ってもらうことも狙う。
年齢、性別、プロ・アマ問わず誰でも応募できる。作品はデジタル入稿のみ。jpeg形式で、商店街ホームページの専用フォームで受け付ける。作品はA3サイズに印刷しラミネート加工した後、アーケード内の柱に展示する。応募作品の中から実行委員会で選考を行い、大賞1点を決定。大賞作品は肴町商店街情報誌「ザ・ホットライン」2020年4月号に掲載する予定で、商店街協賛各店から副賞が贈られる。
「まずは気軽に応募してもらいたい」と鈴木さん。「『おすすめスポット』もいろいろな解釈ができるテーマだと思うので、場所や風景の写真に限るものでもない。『ここ良いよ』と皆さんのお薦めを紹介してもらえるとうれしい。写真を見ながら、行ったことあるとか、行ってみたいとか、自分も好きだとか、おしゃべりと情報が行き交う、にぎやかなアーケードになれば」と呼び掛ける。
作品の募集は1月24日まで。