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盛岡・肴町を舞台にした演劇、上演へ 制作陣の「肴町愛」も込めて

作品に出演するおきあんごさん(左)と、作・演出を務める藤原瑞基さん(右)

作品に出演するおきあんごさん(左)と、作・演出を務める藤原瑞基さん(右)

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 「いわてアートサポートセンター風のスタジオ」(盛岡市肴町)で、2020年1月27日から2月2日まで、「旋風の劇場Vol.1 肴町右往左往物語」が上演される。

 「風のスタジオ」がある肴町を舞台に、商店街を行きかう人々の1年間の悲喜こもごもや人生を描く同作品。「いわてアートサポートセンター」が新たに立ち上げた、若手演劇人や県外で上演されている作品などを取り上げる企画「旋風の劇場」の第1回公演となる。

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 「1回目なので自分たちが主体となって公演しよう」という思いから、普段も演劇活動をしている3人のセンター職員が中心となって制作がスタート。どのような作品にするか考える中で、「『風のスタジオ』は肴町にある劇場だが、知らない人や来たことがない人が多い」ということから、肴町をテーマに取り上げることで町にも劇場があることを広く知ってもらうとともに、地域に根差した作品を作ることを思いついた。

 作・演出を務める藤原さんは「商店街の人の中にも風のスタジオを知らないという人は少なくない。『ななっく』の閉店など大きな動きもあり、今の肴町は希望と不安がない交ぜになったような雰囲気がある。それを1つの作品として表現したい」と意気込む。

 制作陣や出演者にはベテランや学生のほか、「大食いの女王・魔女菅原」としても知られる菅原初代さんをはじめ演劇初挑戦の人など、幅広く個性豊かなメンバーが集う。出演者の一人であるおきあんごさんは、市内を拠点に活動し今年40周年を迎える「劇団赤い風」の一員。おきあんごさんがよく肴町商店街のアーケード内を歩き回っていることから、作品タイトルにもなっている「右往左往」というアイデアが出てきたという。藤原さんは脚本を作るに当たり、おきあんごさんへインタビューも行い、その内容も生かした作品に仕上げる。

 地元が舞台の作品として、普段の演劇作品寄りも関心の高さも感じるという。「旋風の劇場」では、今後も年1~2回を目安にさまざまなジャンルでの公演を行っていく予定。「肴町にある小劇場を少しでも盛り上げられたら、もっとオープンに、たくさんの人に見てもらえたらうれしい」と藤原さん。

 今回の作品は制作に関わるスタッフそれぞれの「肴町愛」も見どころの一つ。藤原さんは「肴町はコンパクトな街で、のんびり過ごしやすく、どこに何があるか手に取るように分かるのが魅力。自分が暮らす地域が舞台になるという、フィクションとノンフィクションが混ぜ合わさる不思議な感覚も楽しんでもらいたい。作品を見て、肴町を歩いてみてほしい」と呼び掛ける。

 公演は1月27日~2月1日までが19時30分開演、2月2日は11時開演と15時開演の2回。開場は各回の開宴30分前、上演時間は80分の予定。料金は、一般=1,800円、学生と65歳以上=1,000円(当日券は各200円増)。チケットは風のスタジオ、もりおか町家物語館、プラザおでって、カワトク、Cyg art galleryなどで取り扱うほか、メール予約も受け付ける。

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