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第2回「モリガク」作品募集 子ども目線で盛岡の歴史・文化を探って

第1回「モリガク」作品展示の様子

第1回「モリガク」作品展示の様子

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 「もりおか歴史文化館」(盛岡市内丸)は10月18日、「第2回もりおか歴史文化館自由研究コンクール『モリガク』」に出品する自由研究・作品の募集をスタートする。

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 「モリガク」は小学生による、盛岡の歴史・文化をテーマにした自由研究のコンクール。発案したのは、同館のサポーター組織「歴文館サポーターズ ふたば」のメンバーになっている市内の高校生で、「自分から調べる知ることで、子どもの頃から盛岡愛を育んでもらいたい」「調べたことを発表する場所も欲しい」というアイデアから生まれた。

 今年3月には、冬休みの自由研究に合わせて1回目の展示が行われ、47点の力作が集まった。展示を見た人からは「子どもたちがどんな視点で盛岡を見ているのかが分かって面白い」という感心の声、出品した児童たちからも「もっと調べてみたい」「他の人ともっと張り合いたい」という感想が寄せられたという。

 同館担当者の小西治子さんは「自由研究のコンクールは理系のものが多く、歴史・文化系のものは数少ない。それは盛岡でも同じ。学校内ではない評価の場所があると、子どもたちも見せ方や調べ方を学ぶチャンスにもなる」と話す。「歴史系の研究は本で調べたことをまとめて終わりということが少なくない。前回集まった自由研究は、しっかりフィールドワークしたり、誰かに聞き取り調査したりと、自分なりにまとめている様子が見て取れた。どれもすてきな研究だった」とも。

 2回目は夏休みの自由研究に合わせて秋に開催。前回は市内に就学する小学生を対象にしたが、今回は応募資格を「盛岡の歴史や文化に興味・関心がある小学生」とし、県内外からの募集を受け付ける。作品の形式は、1097ミリ×788ミリの模造紙2枚以内(片面のみ使用)、もしくは40センチ×30センチの台に乗せられる形状に限る。

 1人につき1点の研究・作品が応募でき、集まった作品は低学年・中学年・高学年の3つに分けて審査を行う。審査後、11月9日から作品展を開き、17日には表彰式を行い、応募者全員に参加賞を進呈する。

 小西さんは「良いものを作ろうとすると、大人の手が加わりすぎてしまいがち。まっさらな視点を持って、知りたい、理解したいという気持ちで頑張る子どもたちを、大人はそっとサポートしてあげてほしい」と話し、「子どもたちの探求心は本当に素晴らしい。皆さんが調べた盛岡の魅力や面白さが伝わる傑作を楽しみに待っている」と呼び掛ける。

 作品は所定の応募用紙に記入の上、「もりおか歴史文化館」へ直接持ち込む。募集要項は同館ホームページに掲載する。募集は10月27日まで。

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