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盛岡で2回目の「レインボーマーチ」開催へ 打ち上げは「レインボーわんこそば」

「いわてレインボーマーチ」代表の加藤さん(右)と東家の馬場さんがマーチをPR

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 「IWATE RAINBOW MARCH 2ND」が10月12日、行われる。主催は市民団体「いわてレインボーマーチ」。

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 「IWATE RAINBOW MARCH」(IRM)は昨年9月、岩手で初めての「プライドパレード」として実施。「プライドパレード」とは、LGBTに対する差別や暴力への反対や自由で平等な社会を訴え、多様な在り方を祝うことなどを目的にしたイベントで、世界各地で開催されている。

 1回目のマーチには160人が参加。県外からも参加者が集まったという。IRMの代表を務める加藤麻衣さんは「100人くらい参加してくれたらいいなという気持ちだったので、予想以上に驚いたし、うれしい気持ちもあった」と話す。「参加者の感想には『生きていて良かった』『鎖から解き放たれた』という言葉や、『自分らしく生きることを諦めていたが、マーチに参加して自分らしくいることの心地よさに気付いた』という声もあった。マーチに参加していなくても、応援したいと言ってくれる人の存在が増えたのも心強い」とも。

 前回は趣旨を伝わりやすくするため「LGBT」をメインとしたが、2回目となる今回は、「LGBT」をはじめとする性的マイノリティーに限らず、女性や子ども、高齢者、障がいと共に生きる人、いじめ、DV、ひきこもり、貧困層など、さまざまな「生きづらさ」を抱えた社会的マイノリティーの思いと共に歩く、「オールウエルカム」のスタンスを取る。IRMが掲げるスローガンは前回と変わらない「MARCH THIS WAY」。「胸を張って堂々と、自分らしく生きる」という意味を込め、趣旨に賛同し、自分らしく生きたい人、自分らしく生きる人を応援したい人であれば、参加者の年齢や性別、所属、国籍、宗教などは問わない。

 当日はもりおか歴史文化館を出発し、大通、菜園方面を歩いて、ゴールの盛岡城跡公園を目指す。飛び入り参加も可能だが、専用フォームから事前の参加申し込みも受け付けている。マーチ終了後は打ち上げとして、「東家」で「レインボーわんこそば」も開催。県外からの参加者も多いことから、「盛岡」らしいものを味わってもらおうという思いと、県民や市民から歴史ある老舗として知られている店が協力していることを伝えることで、より広い人へIRMの取り組みを知ってもらおうというアイデアから企画したという。

 「東家」の社長・馬場暁彦さんはニューヨークにいた経験もあり、「プライドパレード」についても知っていたという。馬場さんは「LGBTや社会的マイノリティーに対して構えてしまう人は多いと思うし、東家が協力しているということを広めるのは良いことだと思う」と話し、「わんこそばの給仕さんは女性が多いし、スタッフにはいろいろな社会的状況の人もいる。そういう人を支える立場からも、応援したいと思った」とも。

 「レインボーわんこそば」は、「LGBT」のシンボルカラーとしても使われる「赤・オレンジ・黄色・緑・青・紫」の6色のレインボーカラーを、わんこそばの薬味で表現。どんな食材が出てくるかは「当日のお楽しみ」だが、オレンジにはニンジン、青には紫キャベツの色素を使うなど試行錯誤しているという。アレルギーなどの理由でわんこそばができない人には弁当を用意する。

 加藤さんは「マーチをきっかけに、生きづらさを解消するきっかけに、生きづらさを抱えても前を向いて歩けるきっかけになればと思っている。生きづらさを和らげて、一度きりの人生をパワフルに、軽やかに、堂々と生きてもらいたい」と呼び掛ける。

 マーチへの参加は無料。「レインボーわんこそば」の参加には専用フォームから事前の申し込みが必要。参加費はわんこそば=3,500円、弁当=2,000円。申し込みは10月9日18時まで。

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