15人のアーティストによる、ラグビーボールなどをテーマにしたアートプログラム「ART SCRAM(アート・スクラム)」が現在、岩手県立美術館(盛岡市本宮)で開かれている。
「ラグビーは、アートだ。」をコンセプトに、美術家や音楽家、建築家、デザイナーなど15人のアーティストによる作品を展示する。参加作家は全員ラグビー経験者で、15人という人数も、ラグビーのチーム人数から決めたという。
今年6月に東京でスタートし、横浜、大阪、大分、箱根と「ラグビーワールドカップ2019」日本大会の開催地を巡回。会場の1つである釜石市の「鵜住居復興スタジアム」で初めて試合が行われた9月25日に、岩手県立美術館での展示が始まった。
岩手への巡回は、大会会場ではあることはもちろん、盛岡出身の彫刻家・舟越桂さんや、同館で過去に展覧会を行った彫刻家・三沢厚彦さんが参加していることもあるという。盛岡からも芸術で大会を盛り上げる。
同館担当者の吉田尊子さんは「ラグビーとアートは結び付きづらいテーマだが、それぞれのアーティストの皆さんが、いつもの作品とは違った視点で、ラグビー好きとして楽しんでいる様子も感じてもらえると思う。アートの力で、美術館からもラグビーを盛り上げたい」と呼び掛ける。
開館時間は9時30分~18時(入館は17時30分まで)。入場無料。10月6日まで。