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岩手県立博物館で「よろい・かぶと・かたな」展 貴重な資料を一堂に

鎧と兜がメインの特別展示室

鎧と兜がメインの特別展示室

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 岩手県立博物館(盛岡市上田)で現在、第70回企画展「よろい・かぶと・かたなの世界」が開かれている。

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 同展は、武家の力の象徴として現代に伝わる甲冑(かっちゅう)や刀剣、刀装具などを紹介するもの。同館には多くの鎧(よろい)や兜(かぶと)、刀が収蔵されているが、それをまとめて展示し紹介する機会は少ないという。今回は、同館収蔵資料のほか県内外の博物館・美術館などからの資料を合わせて250点展示する。

 資料は特別展示室と総合展示室の計3カ所に展示。特別展示室では鎧と兜をメインとし、総合展示室では刀剣と刀装具が並ぶ。鎧・兜の展示は、「かぶとの誕生」「よろいの移り変わり」「盛岡藩のよろい」「武将が愛したよろい」「古文書にみるよろい・かぶと」、「異形の美~『変わり兜』の世界~」の6つのコーナーで構成。県指定有形文化財の「鉄錆地(かなさびじ)十二枚張兜鉢」や「卯花威紅羅紗地唐獅子牡丹文(うのはなおどしべにらしゃじからじしぼたんぶん)二枚胴具足」、「鯰尾(なまずお)兜」などの資料を展示する。

 鎧・兜に詳しい人だけではなく、初めて見るという人にも楽しめるよう、時代や戦い方の変化によって形が変わっていく様子や、どんなモチーフを使っているかなども分かりやすく解説したパネルや文章を添えている。

 刀剣と刀装具は、鎌倉中期の刀工・助真(すけざね)による刀と郷土の刀の6振りと、刀の外装となる拵(こしらえ)や鐔(つば)などを展示。鐔は200点を並べ、形や模様ごとに紹介する。

 期間中は展示資料に関する講演会や学芸員による展示解説、子ども向けのワークショップや甲冑着用体験などの関連イベントも予定している。

 担当学芸員は「鎧や兜、刀装具はデザインや装飾が優れているものも多く、使い手や作り手にはおしゃれな人やこだわりを持つ人がいることも感じられると思う。形が似ていても名前が違うものや、形が違っても名前が同じ兜があるのも面白いので、じっくり見てほしい」と話し、「鎧・兜・刀の貴重な資料が一堂に会するなかなかない機会。少しでも多くの人に楽しんでもらえれば」と来場を呼び掛ける。

 開館時間は9時~16時30分(入館は16時まで)。月曜休館(祝日の場合は翌平日)。入館料は一般=310円、学生=140円、高校生以下無料。11月24日まで。

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