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盛岡・鉈屋町にゲストハウス「ととと」 盛岡ファン増やす「たまり場」目指し

まるで蔵のような「ととと-泊まれるたまり場-」の外観

まるで蔵のような「ととと-泊まれるたまり場-」の外観

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 ゲストハウス「ととと-泊まれるたまり場-」(盛岡市鉈屋町)が8月21日、オープンする。

広々とした1階の「たまり場」部分

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 ゲストハウスはホテルや旅館などと比べて低料金で利用できる宿泊施設の一種で、一部屋に複数人が寝泊まりしたり、宿泊者同士が利用できる共有スペースを設けたりしているのが特徴。「ととと」の宿主・小野寺拓二さんは、ワーキングホリデーでニュージーランドに滞在した際に、日本のゲストハウスに近い宿泊施設「バックパッカーズホステル」を利用し魅力を体感した。その後、熊本県のゲストハウスで働きながら地元である岩手での独立を目指し、昨年から準備を進めてきた。

 ゲストハウスは蔵として使われていた建物をリノベーション。コンセプトは「泊まれるたまり場」で、宿泊利用者だけではなく地元の人も気軽に集まり交流を深められる場所を目指す。建物は2階建てで、宿泊定員は最大13人。宿泊に利用できる和室4部屋を用意し、1階部分に「たまり場」となる共有スペースとキッチンも備える。「たまり場」には大きなテレビも配置。スポーツ観戦が好きだという小野寺さんがこだわったポイントの一つだという。たまり場は宿泊客以外も有料で利用できる。

 小野寺さんは「オープンにたどり着くまで、物件や立地、人など、幸運なことにいろんな部分で恵まれたていたと感じる」と振り返り、「間取りのこだわりは、建物に入ってすぐみんなが集える場所があること。そして、利用者同士が交流できるようにキッチンも壁で仕切らないようにした」と話す。

 屋号の「ととと」は、「つながり」や「絡まる」といった意味を連想させる言葉を使いたいというアイデアから命名。英語の「and」と同じような役割を持つひらがなの「と」を選び、「人と人」「人と街」をつなぐ場所にしたいという思いを込めて名付けた。覚えやすく、日本語が分からない人でも呼びやすい名前という考えもある。宿泊用の部屋の名前も「団(だん)」や「球(きゅう)」などスポーツに関連した漢字にしている。

 今月18日までは宿泊のプレオープン期間中で、小野寺さんと面識やつながりがある人が利用している。「たまり場」は10日17時から営業を始めるが、オープン前日には「夏の甲子園」を一緒に見る企画も予定している。地域住民からも好意的に受け入れられ、プレオープンでの利用者からも好評という。

 小野寺さんは「この場所と僕の役割としては、盛岡ファンを増やすことだと思っている。『ととと』を目指して盛岡に来てもらえるようにしていきたい。そして、『たまり場』に遊びに来た地元の皆さんに盛岡の魅力を再発見してもらいたい。鉈屋町と盛岡の良さを体感しに来て」と呼び掛ける。

 宿泊は男女別ドミトリーの利用が1泊1人3,000円~、個室利用は1泊1人3,500円~。たまり場の利用は、基本料金500円(2時間まで)から最大1,500円。宿泊予約はホームページで受け付ける。

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