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盛岡で「繋遺跡」の企画展 国指定重要文化財「深鉢形土器」展示も

渦巻文が特徴的な「一号土器」(手前)をはじめ、「深鉢形土器」7個が並ぶ展示室

渦巻文が特徴的な「一号土器」(手前)をはじめ、「深鉢形土器」7個が並ぶ展示室

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 盛岡市遺跡の学び館(盛岡市本宮)で現在、企画展「繋遺跡 国重要文化財指定30周年」が開催されている。

 繋遺跡は縄文時代中期を中心とした集落遺跡で、約8500年前の縄文時代早期から人々が住み始め、約4500年前の縄文時代中期に繁栄を極めた。現在は温泉街としても知られている地区だが、専門家からは「繋といえば遺跡」という印象も強いという。

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 同展では、1951(昭和26)年に発見され、1988(昭和63)年に国の重要文化財に指定された「深鉢形土器」7個を中心に、繋遺跡で出土した土器や石器など100点以上を展示する。

 7個の「深鉢形土器」のうち3個には大小の渦巻文が描かれているのが特徴。土器は全て完全な形を残したまま発見され、深鉢形土器の底面に穴を開けて底が上になるように立てたまま住居の床面に埋める「伏甕(ふせがめ)」という風習があったためだという。7個のうち1個のレプリカを常設展示しているが、7個全ての本物を展示する機会は数少ない。このほかにも繋遺跡から発見された土器が並び、形や文様の変化によって時代の変化が分かる。

 土器以外にも石器やアクセサリー、土偶などの出土品も展示。中にはほかの地域で採れる琥珀(こはく)やヒスイ、アスファルトなどの素材を使ったものもあり、人や物の交流が多い地域であったとも考えられている。

 同館の担当者は「7つの『深鉢形土器』の国重要文化財指定30周年を記念して企画した展示。今後展示したとしても数点だけになり、7つを一度に展示するのは今しかない」と話し、「展示内容も繋遺跡がどんな遺跡か知ってもらえるように工夫した。貴重な資料と共に温泉以外の繋について知ってほしい」と呼び掛ける。

 開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)。入場料は一般=200円、小中学生=100円。月曜、最終火曜休館。1月20日まで。

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