雫石・よしゃれ通りに新たな憩いの場 「ぷらっと」立ち寄れる場所残して

「ぷらっと、おちゃばへ遊びに来て」と「おちゃば」の運営に関わる皆さん

「ぷらっと、おちゃばへ遊びに来て」と「おちゃば」の運営に関わる皆さん

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 雫石町よしゃれ通り商店街にあった「まちの駅 ぷらっと」(雫石町上町南)が、新店舗「おちゃば」として5月6日にリニューアルオープンする。

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 「まちの駅 ぷらっと」は2003年にオープン。町内産の野菜や果物などを取り扱い、大型店へ買い物に行けない高齢者の買い物の場や憩いの場としても親しまれてきたが、2018年3月に閉店することとなった。

 閉店の知らせを聞き、「この場所を空き店舗にしたくない」という思いから、金田伸子さん、米澤栄子さん、小谷地さおりさんの3人が運営の引き継ぎを決意した。金田さんは「このままでは商店街が寂しくなるだけではなく、商店街として成り立たなくなるという危機感もあった。家でも外でもない、理由なく立ち寄って話ができるサードプレイスとして『ぷらっと』のような場所が必要」と話す。

 その後、3人は「雫石町まちおこしセンターしずく×CAN」を運営するNPO法人「まちサポ雫石」へ相談。同法人が町内で活動する「地域おこし協力隊」を紹介し、3人の協力隊メンバーと共に新店舗オープンに向けて準備を進めることとなった。同隊の増谷光記さんは「商店街に憩いの場が必要なこと、中心地の商店街として残さないといけないという声は聞こえていて、協力したいという気持ちがあった。少しでも力になりたい」と話す。

 旧店舗の閉店後、4月から本格的な準備を開始。店内のリノベーションには商店街で店を営む地域住民らやボランティアメンバー参加し、延べ50人ほどが協力して4日ほどで仕上げた。資材の一部も他の店舗から使わなくなった物を譲り受けた。地域住民の中にも「どうにかして残したい」という思いを持つ人が多かったという。

 新しい店名は「お茶する場」という意味を込めて「おちゃば」と命名。取り扱うものはほとんど変わらず、町内産の野菜や果物、町内で活動するハンドメード作家の作品などが並ぶ。完全に新しい店舗にするのではなく、より人が集まりやすい場所へリニューアルし、高齢者だけではなく若者や子どもたちが訪れやすい場所を目指す。

 オープンは商店街がにぎわう「元祖軽トラ市」の開催日に合わせた。米澤さんは「1カ月も店に立っていないから少し不安はあるが、まずは遊びに来てほしい。県外からの訪れる人はもちろんだが、一番は今まで通り町内の皆さんに使ってもらいたい」と話し、小谷地さんは「何度も来てもらえるように、笑顔も品物も盛りだくさんで迎えたい。『ぷらっと』、おちゃばへ足を運んで」と呼び掛ける。

 営業時間は9時~15時。土曜・日曜定休(「元祖軽トラ市」開催日は営業)。

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