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盛岡・紫波ロケ作品「(ハル)」上映会 今はなき懐かしい風景も

「地元が舞台になった作品を一緒に楽しみましょう」とシワキネマの小田中さん(左)とメンバー

「地元が舞台になった作品を一緒に楽しみましょう」とシワキネマの小田中さん(左)とメンバー

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 オガールプラザ(紫波町紫波中央駅前2)2階大スタジオで4月15日、映画「(ハル)」上映会が行われる。

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 同上映会を主催する「シワキネマ」は、紫波町に在住・勤務するメンバーで構成された映画上映団体。映画館がない同町で映画好きの有志が集まり、不定期で自分たちが観たい映画や、好きな映画を上映するために2015年に立ち上げた。今回が11回目の上映会となる。

 同作は、東京に住むサラリーマンが「ハル」というハンドルネームを使い、パソコン通信を通じて岩手に住む「ほし」と名乗る女性と交流し、互いに恋に落ちていく姿を描くラブストーリー。1996年に劇場公開され、監督は「家族ゲーム」や「失楽園」などを手掛けた森田芳光さん、主演を深津絵里さんが務める。同作品の撮影は紫波町と盛岡市でも行われ、現在はなくなっている建物など懐かしい風景が映画に登場する。映画のタイトルに合わせ、春に上映会を企画した。

 シワキネマ代表の小田中卓也さんは「この作品はメンバーも大好きな映画の一つ。インターネットが普及する前の時代にメールを使った交流を描く時代を先取りしたセンスと、その作品が紫波と盛岡で撮影されたことを知ってもらいたい。22年前の懐かしい風景を見て楽しめるのも地元に住む私たちの特権だと思う」と話す。

 上映会では森田監督の遺作「僕達急行 A列車で行こう」のオフィシャルライターを務め、監督の最後のインタビューも手掛けたライターの相田冬二さんによるトークイベントも開催。相田さんが森田監督について人前で話すのは今回初めてとなる。

 近年、県内で撮影された映画作品の公開が続いている。小田中さんは「私たち岩手の映画ファンにできることは、多くの人に地元で撮影された映画を見てもらうこと。撮影にも積極的に協力して、映画を歓迎するファンの熱量が伝われば、映画はもっと面白くなるはず」と話し、「初夏にも上映会を予定しているので、私たちシワキネマの活動にも注目してもらいたい。まずは、地元で撮影が行われた作品を大きなスクリーンで一緒に楽しんで」と来場を呼び掛ける。

 料金は、前売り=1,000円、当日=1,200円。前売り券はオガールプラザ、ナックス、本のくずおか、喫茶アリスで取り扱う。時間は13時からと16時からの2回。トークイベントは1回目の上映終了後を予定している。

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