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盛岡に食堂カフェ「Maho-ROBA」 コンセプトは「身体も心も健やかに」

食事の見た目や色が楽しみやすいように内装にもこだわりが

食事の見た目や色が楽しみやすいように内装にもこだわりが

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 食堂カフェ「Maho-ROBA(まほろば)」(盛岡市菜園1)が3月1日、オープンした。

店舗外観。大きな窓が目印

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 定食をメインとしたランチと、スイーツやドリンクなどのカフェメニューをそろえる同店。料理がメインのカフェというところから「食堂カフェ」とし、「身体(からだ)も心も健やかに」をコンセプトに、栄養バランスが取れて体に良いだけではなく、見た目や香りなど五感を通して満たされるような食事を提供する。オープンから半月がたち、何度も足を運ぶ人も多いという。

 店主の菊池真帆さんは管理栄養士の資格を持ち、大学での教員経験もある。菊池さんは「いつか自分が好きな場所で自分が好きな料理がしたいという漠然とした夢があって、さまざまな縁が重なって『店を出すなら今だ』と決心した」と話し、「うれしいのは訪れた皆さんが調理法について質問してくれること。レシピ全てを教えることはできないが、ヒントを教えることはできる。地域の皆さんに関心を持ってもらって、皆さんの食卓に何かしら良い変化があればよりうれしく思う」とも。

 ランチの人気メニュー「まほろば定食」(1,188円)は、主食、主菜、副菜2品、汁物がそろったお膳スタイルの定食で、2週間に1度メニューが変わる。料理の味だけではなく、食材本来の色や食感、香りなども楽しめるように工夫しさまざまな調理法を取り入れた。定食以外にもフルーツサンドやプリンなどの手作りスイーツ、コーヒーやフレーバーティーなどのドリンクメニューも提供する。

 店名の「まほろば」は「素晴らしい場所」という意味。食だけではなく、食事を取り巻く環境にも着目し、シンプルで温かみのある内装に仕上げ、調度品の素材にもこだわった。食を通して、利用客にとっての「素晴らしい場所」となることを目指す。

 菊池さんは大槌出身。同店で提供する米は東日本大震災の津波で流出した菊池さんの実家から見つかった稲穂から育てた「大槌復興米」を使っている。菊池さんは「復興米のことを知って、店を訪れてくれる人も少なくない。内陸の皆さんと沿岸のつながりの1つになれれば」と話し、「カフェスタイルの店で定食を食べられる場所は少なく、外食となると栄養バランスが崩れがち。食べた人の体と心の健康につながるような食事を届けたい」と意気込む。

 営業時間は11時~18時30分(ランチタイムは11時~14時30分)。日曜、第2・4月曜定休。

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