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盛岡・都南図書館で東日本大震災資料展 本を通じて記憶の風化防いで

会場には書籍を中心に約400点の資料が並ぶ

会場には書籍を中心に約400点の資料が並ぶ

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 「都南図書館」(盛岡市永井)1階視聴覚室で現在、「東日本大震災資料展-復興へのみちすじ-」が行われている。

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 同展は2012年3月から毎年行っているもの。岩手をはじめとする東日本各地に大きな被害を与えた震災の記憶を風化させないためにも、同館では震災資料を収集・保存・公開を続けている。資料展は同館が収蔵する資料や関係機関などから借り受けた記録を展示し、多くの人に触れてもらうことで、「これからできることを考えてほしい」という思いや防災意識の向上を目的に開催。今回は書籍や写真など約400点の資料を展示する。

 図書館収蔵資料は、同館への受け入れ年度ごとに展示。書籍のほか、CDやDVD、震災前の住宅地図も並ぶ。震災当初は被災地の現状を伝えるものや自衛隊などの活動を記録したものが多かったが、現在は復興関連の内容や地震の再検証、防災にまつわるものに変わりつつあるという。

 同館の担当者は「今は復興へ向かう道の途中。図書館に集まる資料の変化でも被災地や復興に関する時の流れを感じてもらえると思う」と話し、「館内にも震災関連の資料を集めたコーナーがあるが、記憶を風化させないためにも年に1回、利用者の皆さんに見てもらいたい思いで続けてきた。7年前のこととなると、少しずつ記憶が薄れつつあるところも多い。震災を再認識する手伝いができれば」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は9時~18時(土曜・日曜は17時まで)。月曜休館。3月11日まで。

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