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盛岡に生活に寄り添うブックストア 「本オタク」の店主が選ぶ古書集めて

店主よりすぐりの本がずらりと並ぶ本棚

店主よりすぐりの本がずらりと並ぶ本棚

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 古書と雑貨を中心に取り扱うブックショップ「BOOK NERD(ブックナード)」(盛岡市紺屋町)が開店して3カ月がたった。

よりすぐりの本と雑貨が所狭しと並ぶ店内

 店主の早坂大輔さんは大の本好きで、店名の「BOOK NERD」は日本語にすると「本オタク」となり、「本オタクがやっている店」という意味で付けたという。盛岡には新刊本を取りそろえる書店は多いが、古書を中心に並べる店舗は少ないことから「場所がないなら自分が作ろう」と決意。昔ながらの雰囲気が残る紺屋町に店を構えた。1月から新刊本の取り扱いも始めた。店には高校生から60代まで幅広い年齢の人が足を運ぶ。

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 早坂さんは「新刊を置く書店とはまた違う役割を担えればと考えている。私も昔の映画や音楽、本が好きで、新しいものを追うのではなく、古いものを掘り下げる青春を送ってきた。昔のカルチャーやアートを継承していきたい」と話す。

 取り扱うのは1950年代から2000年代ごろの本が中心で、古書・新刊合わせて500冊ほどが並ぶ。ビジュアルブックや写真集、絵本といった洋書のほか、国内の文学作品やエッセーなどの読み物までジャンルを問わず集め、洋書は早坂さん自らが米国に渡り買い付けてきた。「本がある生活になじむもの」をコンセプトに選んだ雑貨も取りそろえるほか、店舗などにディスプレーする本を選ぶブックディレクションや、「この本を探してほしい」「こんな本が読みたい」という相談にも対応する。

 今後は店内を使ったイベントも開き、本をきっかけに人が集まる場所を目指す。「ニューヨークの本屋には本を買いに来るわけでもなく世間話に立ち寄る人もいて、日本の本屋とは違うものを感じた。そんな風に街で暮らす人の生活に密着するような場所でありたい」と早坂さん。「アートブックを扱う気難しい店と思われてしまうのがちょっとした悩み。絵本から文学までたくさんの種類があるので気軽に立ち寄って」と呼び掛ける。

 営業時間は12時~19時。火曜定休。