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「もりおかマチ歩きMAPプロジェクト」スタート 市民が案内人となって地図作り

「あの場所はどう?」と会話を楽しみ意見を出し合う参加者ら

「あの場所はどう?」と会話を楽しみ意見を出し合う参加者ら

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 盛岡市の中心部に集まる5店舗から成る「MORIOKA 5STAR」が「もりおかマチ歩きMAPプロジェクト」をスタートし、12月8日に第1回ワークショップを開催した。

テーマに合った場所を書き込んでいく参加者

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 同プロジェクトは本年度の市民協働推進事業の一環として、フェザン(盛岡駅前通)、クロステラス盛岡(大通3)、MOSS(大通2)、パルクアベニューカワトク(菜園1)、ななっく(中ノ橋通1)の5つの商業施設による共同事業「MORIOKA 5STAR」と盛岡市が協働で行うもの。

 プロジェクトでは市民が街の案内人となって、テーマに合わせて個人が勧める市内の店舗や場所を紹介する地図を製作。中心市街地の魅力あるコンテンツの掘り起こし、新たな散策ルートの開拓することで観光コンテンツへつなげることを目的に、エリアを盛岡駅から河南地区・鉈屋町周辺までの徒歩で移動できる範囲に設定。本年度中に20種類の地図の製作を目指す。

 第1回ワークショップには市と5店舗の関係者のほか、市内中心部で店舗を営む店主や学生ら20人以上が参加。始めに参加者らが「こんな地図が欲しい、作りたい」というアイデアを出し合い、観光名所や名物をテーマにしたもの以外にも、「30年以上続くラーメン店」「安全な駐輪場」「市民と話せる場所」「立ち話ができる場所」「盛岡の伝説」といったユニークなアイデアが生まれた。

 参加者の1人で岩手大学3年生の楢館茉奈さんは北海道・函館市出身。楢館さんは「3年間住んでいても知らないことがたくさん。自分がいかに盛岡の街を歩いていないか痛感している」と話す。「函館には誰でも知っている有名な観光地があるが、盛岡小さい名所が点在しているイメージ。その小さな名所は県外の人にあまり伝わっていないと思う。私も盛岡に来て初めて知った観光名所がたくさんある」と県外出身者ならではの視点も。

 ワークショップの後半では、集まったテーマに合わせて実際に場所や店舗の名前を書き出す作業を行い、参加者同士が会話を楽しみ、情報交換しながら作業を進める姿も見られた。2回目以降は今回出た意見を集約し、テーマの絞り込みや情報の精査、デザインの検討を行いながら地図の製作を進めていく。来年3月には地図の配布を開始する予定で、いずれは100種類の地図の完成を目標にする。

 企画に関わるデザイナーの金谷克己さんは「盛岡の街にはわずかな人にしか認知されていない魅力が多い。生活している皆さんが案内人となり情報発信することで、街なかに人を呼び込む新しい力になれば」と話す。

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