盛岡広域フィルムコミッションが現在、映画「終わった人」の盛岡撮影シーンのエキストラを募集している。

　同作品は、東京と盛岡を舞台にした内館牧子さんによる小説を実写映画化するもの。大手銀行の出世コースから外れ定年退職を迎え、途方に暮れながらもがく主人公と、その夫にあきれて距離を取り始めた妻の夫婦関係と周囲の人間模様を描く。盛岡出身の主人公・田代壮介を舘ひろしさん、妻の千草を黒木瞳さんが演じ、「リング」シリーズなどホラー作品を多く手掛けることで知られる中田秀夫さんが監督を務める。

　エキストラが参加するシーンは、盛岡南公演球技場で行われるラグビー観戦シーン。故郷に戻ってきた主人公が同級生と母校のラグビー部の決勝戦を観戦する場面で、参加者は観客として主人公と共にチームを応援している設定となる。この場面のほか、米内浄水場など市内数カ所ですでに映画の撮影が行われたという。

　盛岡広域フィルムコミッションの多田研三さんは「盛岡が舞台の小説が映画化し、撮影も盛岡で行われるというのは貴重な機会。多くの人に映画撮影の現場を体験してもらえたら。参加者の皆さんは暑さに注意して、体調の自己管理をしっかり行ってほしい」と呼び掛ける。

　撮影日は7月25日（雨天予備は26日）。時間は8時～15時を予定。募集人員は500～600人。年齢性別は問わない。締め切りは7月19日。詳しい要項はホームページで確認できる。