盛岡市が2月14日、都市部などから移住し地域活性化の活動に取り組む「地域おこし協力隊」の募集を始めた。
同市では人口対策をまとめた「盛岡市まち・ひと・しごと創生総合戦略」や、市と岩手県立大学の共同研究において、地域おこし協力隊の導入を検討し、人口減少が続く中山間地域の活性化を図るために2017年度からの導入を決定。活動地域は大ヶ生エリアと玉山エリアの中山間部に加え、市内全域。活動地域に合わせた活動テーマを設定し、テーマごとに2人程度の隊員を募集する。
大ヶ生エリアのテーマは「『農』を軸とした大ケ生ライフのモデル構築」。農業や民俗芸能の担い手不足に直面している同エリアで生活し、住民と交流しながら、特産品のブランド化や地域づくり支援を行う。隊員独自のライフスタイルを構築することで、今後の移住・定住モデルとなることも期待する。玉山エリアは「ユートランド姫神を軸とした玉山エリアの活性化」がテーマ。温泉施設である「ユートランド姫神」を中心とした新たな取り組みの企画や運営、他の地域資源を活用した交流づくりなどを担当する。市内全域のテーマは「盛岡が持つ魅力のPR」となり、盛岡の魅力の発掘やSNSなどを使った情報発信、今後の効果的なシティープロモーションに向けた検討などを行う。
首都圏での説明会や市内の見学会も実施。3月3日は「SHIBAURA HOUSE」(東京都港区)で、4日は「渋谷ヒカリエ」(渋谷区)で説明会、11日は市内の各活動エリアを訪問する説明・見学会が行われる。
同市企画調整課の担当者は「募集要項でも各エリアが抱える問題を提示しているが、実際に暮らしてみないと分からない課題や、私たち職員や住民も気付かない未知の課題が隠れていると思う。そういった部分を客観的に見て、自分なりの考えや目標を持って取り組んでもらいたい。興味を持ったら、まずは説明会で相談してみてほしい」と呼び掛ける。
募集は3月16日まで。詳しい応募要項や説明会の詳細はホームページで確認できる。