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八幡平・たこ焼き店「多幸」15周年 地元で愛される味に

「たこ焼きは焼きたてアツアツを食べてほしい」と守さん

「たこ焼きは焼きたてアツアツを食べてほしい」と守さん

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平舘駅前にあるたこ焼き店「多幸」(八幡平市)が、八幡平市(旧西根町)で営業を始めて、15周年を迎えた。

大盛りのネギと削り節が魅力「ネギしょうゆ」(420円)とカリッと揚げた「若鶏の唐揚げ」(240円)

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 同店を1人で切り盛りするのは店主の守孝四郎さん。守さんは仕事で岩手に移ってきたが、定年に近づき手に職をつけたいとたこ焼き店を始めた。2000年5月に大更(八幡平市)に同店をオープン。約3年前に今の場所へ移り、今年で15周年を迎えた。

 守さんの創作意欲で生まれたこだわりのたこ焼きが口コミで広まり、地元で愛される人気の店に。オープン当初は「ソースマヨ」(400円)だけだったが、現在では「ネギしょうゆ」(420円)、「しょうゆバター」「ネギみそ」(以上440円)、「しょうゆの極み」「食べラーキムチ」「チーズソース」(以上460円)など8種類を用意する。

 素材や盛り付けにこだわり、「ここでしか食べられない」味に仕上げた。直径4.8センチと大ぶりのたこ焼きは、少なめの油で外はカリッと、中はふわっとした食感になるように30分ほど時間をかけて焼き上げる。一皿に6個とボリューム感があり、中のたこもしっかり感じられる味わい。最近販売を始めた「若鶏の唐揚げ」(240円)も学生を中心に人気だという。

 昭和にタイムスリップしたかのような雰囲気の店内には、守さんがコレクションしてきた置物やグッズのほか、1250枚のレコードが飾られている。うまい棒を15種類そろえるなど、駄菓子も用意。焼き上がりまでの待ち時間も楽しめるように工夫を凝らす。守さんとの会話を楽しむ客も多く、同店での出会いがきっかけで結婚した人もいる。

 守さんは「八幡平の人に食べてもらえるのがうれしくてやめられなくなった。いままでのように、これからも皆さんにたこ焼きを食べて笑顔で帰ってもらえる店にしていきたい」と話す。

 営業時間11時30分~20時(無くなり次第終了)。火曜定休。

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