「漁ログ」がブログランキングでトップ10入り-漁師が現場から「カキコ」

漁ログのトップ画面。三陸の「漁の現場」情報を直に伝える

漁ログのトップ画面。三陸の「漁の現場」情報を直に伝える

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 岩手県農林水産部水産振興課(盛岡市内丸)が手がける「漁(りょう)ログ-三陸いわて漁師ブログ」が、人気ブログランキング(運営=@with)の「地域情報・東北」でトップ10にランクインした。

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 同ブログは、岩手県・三陸の海で働く漁師が、日々の仕事の様子や水揚げをリアルタイムに伝えるもの。すでに人気ブログとして知られる「魚(うお)ログ」の姉妹ブログとして、地元の漁師やNPO関係者の協力の下、同課が昨年11月に立ち上げた。

 「魚ログ」は三陸沿岸の「魚市場」に水揚げされる魚の情報を漁協職員が記事を投稿するのに対して、「漁ログ」は船の上で操業する漁師からのリアルな情報が投稿されるのが特徴。

 企画運営する同課の鈴木寛人さんは「『魚ログ』は市場に水揚げされる魚が中心。カキやホタテ、ワカメ、コンブなど養殖水産物のネタや日々操業する船上からの情報を新たに『漁ログ』で反映させてみた。これらのブログが連携することにより、産地(三陸)の『浜情報』がすべて網羅されることになる」と話している。「産地と旬が見えるPRのやり方は、純粋で素直な岩手ならでは」とも。

 現在19人いる書き手は鈴木さんが現場に出向いたり、手紙を書いて直接開拓した。ほぼ毎日のペースで記事が投稿されるのは大船渡市の綾里と宮古の2カ所の漁港から。綾里では「三陸の漁師さんは、ちょっと恥ずかしがり屋」ということから、効率を考慮して漁協職員が携帯電話などから直接送られてきた情報をいったん受け取ってから編集・記事をアップ。宮古では漁師の「岩間さん」が投稿しているという。

 ブログへのアクセス数は、今年1月に1,800程度だったものが、3月はすでに6,000を超え、同ランキングで現時点で最高9位にランクインした。

 人気の高いネタの傾向について鈴木さんは、「コメントが多かったという点では、やはり浜ならではの『浜料理ネタ』への食いつきがかなり良い」と分析する。

 「全国の食卓にごく普通に並んでいる魚たちは、実は漁師の方がこんなに大変な作業を一生懸命、愛情込めて育てたり、獲ってきたりしたもの、ということをこのブログを通して知ってほしい。これまで以上に「三陸・岩手の浜」を身近に感じていただけたらうれしい」と鈴木さんは話している。

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