さわや書店(盛岡市大通2、TEL 019-653-4411)は10月5日、「身近な雑草のふしぎ」(SBクリエイティブ)の著者・森昭彦さんを講師に「盛岡雑草フェスタ」をフキデチョウ文庫(盛岡市中ノ橋通1)で行った。
同書は、サイエンスジャーナリストの森さんが山林や野原、道端に生える薬草や毒草などの雑草を分かりやすく魅力的に紹介する図鑑。さわや書店が推薦書として販売に取り組み、国内書店で一番売れていたことからイベントの企画が持ち上がっていたが、震災のために保留されていた。地方書店が大手書店を抜いて販売数を上げるのはまれなケースだという。今回、秋の雑草が増える時期に合わせて3年越しの開催が実現した。
イベントでは、中津川沿いを散策し見つけた雑草について森さんが特徴や効能、採取できる時期、おいしい食べ方などをレクチャー。参加者は、味見やメモを取りながら真剣に話を聞いていた。イタドリやヨモギなど採取した雑草は、天ぷらにして振る舞われた。森さんのトークショーも行われ、東北の秋に見られる変わった雑草を紹介した。
参加した天沼倫太郎さんは「普段見ている雑草も食べられると知って面白かった。オカジュンサイ(ギシギシ)が特におすすめ」と雑草の世界に魅了されていた。同書店では来春の開催も検討している。