岩手県立図書館で「九戸の乱」企画展-熱狂的「政実ファン」続々来館

年配者にファンが多いが、知ると胸が熱くなる歴史に若い人も興味津々

年配者にファンが多いが、知ると胸が熱くなる歴史に若い人も興味津々

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 岩手県立図書館(盛岡市盛岡駅西通、TEL 019-66-1730)で現在、企画展「歴史探訪 九戸の乱を中心に」が行われている。

九戸の乱をテーマにした書籍

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 同展は、戦国時代に南部氏の覇権争いに敗れた九戸政実(まさざね)にスポットを当てた書籍を集めて展示するもの。1591年に政実が起こした九戸の乱は、わずか5,000の兵で領主南部氏と天下統一を間近にした豊臣氏の連合軍の6万に拮抗(きっこう)した。最期はだまし討ちに合い、一族は滅んだという。この歴史は盛岡在住の作家・高橋克彦さんの小説「天を衝く」(講談社)にもなっている。

 同展では、古文書や絵図のほか関連図書を計73点を展示。関連図書は県内外の出版社から発行された歴史書が多く、一部は貸し出しも可能。

 企画した同館の岩持河奈子さんは「九戸政実は根強いファンのいる武将。歴史的にはあまり知られていないが、来館者のアンケートでは熱いメッセージも寄せられるくらいで、特に地元ではヒーロー的な存在。判官びいきもあるかもしれないが、少ない兵で大軍に立ち向かった姿が共感を生むのでは」と話す。

 開館時間は9時~20時。9月26日まで。

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