盛岡の古い街並みを残す鉈屋町の町家「旧八百倉(やおくら)町家」(盛岡市鉈屋町)で現在、「JAGDA 岩手地区会員による『遠野物語』デザイン展 盛岡展」が行われている。
同展は主催する日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)岩手地区が来年、「遠野物語」が発刊100年を迎えるのを記念して行うもの。県内で活動するグラフィックデザイナーが遠野物語をモチーフにB1判のポスターを制作。古い町家の空間を生かしながら約30作品を展示する。
遠野物語は1910年に民俗学者の柳田國男が遠野地方に伝わる昔話や民話119作をまとめた説話集。日本の民俗学の扉を開けた作品として知られ、河童や天狗、座敷わらしといった妖怪が登場する不思議な話は「日本のグリム童話」とも言われる。
「会員のコピーライターが『遠野物語』と『遠野』をイメージしたキャッチコピーを創作し、そこから得たイメージでポスターに仕上げた」と同事務局担当者。
会場では、ポスターのほかに団扇や手拭い、Tシャツの商品イメージなど、遠野物語をモチーフにした作品も展示する。
開館時間は9時~17時。11月23日までの開催。入場無料。