岩手県の特産品「チョウザメ」の肉を使ったご当地バーガー「チョウザメ玄米バーガー」が5月1日、「かまいし春の味覚まつり(釜石市)」で販売された。
同品は岩手県の釜石地方振興局水産部が地元の特産品を売り出すために企画したもの。肉の部分に「釜石キャビア(釜石市)」が養殖する「岩手県産」のチョウザメの肉をスモークしたものを使用し、スライスオニオン、トマト、レタス、クリームチーズと共に、岩手県産の玄米を使った「玄米バンズ」でサンドした「フィッシュバーガー」。
バンズは地元の「パン工房アンデルセン」が担当し、販売は同じく地元の米店「佐々木仁平商店」が手がけた。
PRを兼ねてイベント販売された同日、会場には当初50個が用意されたものの、発売1時間で完売。急きょ、36個を追加注文したが、これもすぐに完売したという。
この企画を実現したのは、同部に務める鈴木寛人さん。県農林水産部に在籍していた昨年の夏頃から密かに温めてきた企画だが、思いのほか好評で本人もびっくり。これに気をよくしたのか、企画第2弾の「キャビア入り」を1,000円で10個販売したところ、9個が売れたという。
鈴木さんは「チョウザメの肉は淡泊な味だが、スモークすることで香りが引き立つ食材。玄米パンの風味でさらに香りが立つ感じで、高級感を醸し出してる」と満足げ。
販売価格は280円。好評なことから、同バーガーは佐々木仁平商店で定番化されることが決まり、今後は地元スーパーや道の駅で販売する予定。「近い将来、ネット販売も手がけたい」(鈴木さん)。